ねまる

世紀末の詩のねまるのレビュー・感想・評価

世紀末の詩(1998年製作のドラマ)
4.5
私はここまで真剣に"愛"について語ったドラマを知らない。
綺麗事だけではない"愛"の真実に、真っ正面からぶつかった作品を知らない。
刑事ドラマや医者ドラマではないのに、1話完結に描きながら、毎回違う角度から"愛"を語る。

盲目の彼女を支え続け、目の手術をプレゼントしたさえないおじさんの末路。(チャップリンの街の光とライムライトのアレンジ?)
酷い男とばかり付き合ったことで、愛を信じられない女性が疑った末の行動。
捨てられていた子供をバレないように男の子と偽って育てた男の父性愛。

美談だけではない"愛"の話から、
"愛"とは何かを徹底的に訴える。

何話が心に刺さるかは、人によって違うのかもしれないけど、2話、5話、9話は特に凄かった…

ジョンレノン版権問題でDVD化されてないとか本当に残念。

また何度か観たくなる作品だと思う。

ミアの正体にもびっくりするほど納得してしまった。
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