このレビューはネタバレを含みます
良かった。
シーズン3が個人的にあまりハマらず、かつてあんなに熱狂したこのシリーズから気持ちが離れてしまいS4もなかなか観る気が起きなかったけれど、さすがにマズいと思って重い腰を上げて鑑賞した結果、作品への愛を取り戻せたのでとても満足。
前シーズンで大きながっかりポイントだったソ連の描写(過度な戯画化)もある程度は改善されている。
キャラクターたちの掛け合いがやっぱり一番楽しいことに気付かされた。
マックス推しの自分にとってはなかなかツラい展開が続くハードなシーズンではあったが……。セイディー・シンクは最高。
最終章は今回みたいに何ヶ月も放置せず配信されたらすぐビンジウォッチしたい。
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好きな場面
第4話「親愛なるビリー」、マックスとケイト・ブッシュ「Running Up That Hill」のシーン。もはや説明不要。
第8話「パパ」、ニーナ計画の施設を探しながら車内で交わされるウィルとマイクの会話。ウィル「あまりにも周りと違うと自分のことが出来損ないに思える。でも君といれば違うことが特別だと思えて闘う勇気が湧く。」……そしてバックミラーから弟を見るジョナサンの視線。
ウィルを演じるノア・シュナップが自身のセクシャリティをカミングアウトしたのはS4配信の翌年なので、製作陣は知らないままこの脚本を書いて撮影したのかと思うと神秘的。
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この作品世界で最も有能な人間であるところのエリカを計画に参加させるのが遅くてやや不満。ルーカスとしては妹を危険に巻き込みたくないという気持ちは分かるが。天才スージーも出番が少ない。次シーズンではもっと大活躍してくれることを期待。エリカ&スージーのスピンオフを作っても良い。
ロビンとヴィッキー(演じるのは『アンという名の少女』のエイミーベス・マクナルティ。彼女もopenly bisexual)の恋模様も気になる。ウィルのほうはハッピーエンディングにならなそうだから、せめてこっちは成就してほしい。