二兵

ストレンジャー・シングス 未知の世界 シーズン1の二兵のレビュー・感想・評価

3.8
もはや説明不要か。Netflix発の大ヒットSFホラー。ようやくシーズン1を見終わりました(遅い)。

スピルバーグやジョン・カーペンターを始めとする80年代SF・ホラーへのオマージュを捧げたドラマだと聞いていたが、たしかに至るところに引用が存在する。

主人公の部屋に貼ってある『ジョーズ』や『遊星からの物体X』のポスターがまずそうだし、姿が見えない相手と光や音を用いて交信する描写は『未知との遭遇』『ポルターガイスト』。悪童連が街の警官や大人たちと対立するのは『ET』。ウィルの母親役のウィノナ・ライダーは『シザーハンズ』の伝説的なヒロインはもちろん『ビートルジュース』や『エイリアン4』など、怪奇ものへの出演経験が複数あるベテラン女優である。ちなみに久々に見たのもあり、この人こんな顔だったっけ?と思ったが、最近はナチュラルメイクなんですね。文字通り自然体なのが良いし、美人だけど薄幸の疲れた母親感(失礼)が上手く役柄にハマっていると感じる。日本だと木村多江か三輪ひとみあたりが似合いそう。

超能力少女や謎の研究機関、そしてあの"怪物"は『バイオハザード』や『サイレントヒル』。もはやB級ホラーファンであれば大好物間違い無し、お約束の要素ばかり。

ただ、個人的にゾンビ物やスラッシャー(『悪魔のいけにえ』など)が好きなので、序盤が驚くほど何も起こらず、謎で引っ張るだけなのがつまらなく感じてしまった。

終盤は謎や伏線が回収され、主人公をはじめとするメインキャラクターたちが一致団結して怪異に立ち向かうので、一気に話が進んでようやく面白くなったが、できればこういう展開は4話辺りで早めにやって欲しかったな…前半が本当に話が進まないので、途中で観るのを止めようかと思ったよ。「スタンド・バイ・ミー」のように、どこか懐かしい80年代の空気感ありまくりなので、あの時代が好きな人には受け入れられているということかな。

とはいえなんだかんだで最後まで観たら面白かったし、◯◯◯◯の生死はどうなったのかなど、まだ謎が残されてるし、シーズン2の予告編見る限りだと(予算的にも)色々パワーアップしてて面白そうなので、この先も観続けようと思います。
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