Relishi

いちばん大切なひとのRelishiのネタバレレビュー・内容・結末

いちばん大切なひと(1997年製作のドラマ)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

男女の幼馴染が年月をかけて、紆余曲折しながらも、唯一無二の関係性を築いていくドラマ。
ドラマティックな展開もあまりなく、多くの人が経験するありふれた生活の中、幼馴染の2人にフォーカスした作品になっており、学生時代の友人との関係性が濃密なので、もう少し登場人物のキャラクターを掘り下げて幅のある内容に持たせることができたら、退屈さを凌げたように思うけれども、その幅の持たせかたを、美和(観月ありさ)と紘平(香取慎吾)の親の過去に広げたことにより、薄まったと予想される。

毅(根津甚八)と薫(真野響子)の過去の様子は非常に興味をそそられ、どのような物語を持ち、どのような昇華を見せるのか楽しみな部分ではあったが、非常に半端な仕上がりになってしまっていた。。
亡くなった友人のことについての言及がもっとされるべきだったし、薫の存在にきづいているような雰囲気の悦子(余貴美子)の描きかたもなんだか納得がいかなかった。息子がグレたおかげで心の病が治るという展開がなんだか、、、

盛り上がりそうな仕掛けはあったのだが、そこを深く描く力量が脚本家になかったと私は思う。

また、松原弘志のタイトルバックが好きなので、その点はテンションが高まった。
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