MIDORI

ER緊急救命室Ⅸ <ナイン・シーズン>のMIDORIのレビュー・感想・評価

2.5
ERの物語そのものだったグリーン先生が前回降板したことで、早速迷走気味になってきたシーズン9。

シーズン9第1話でロマノにビックリな事故が発生。それがきっかけで、ロマノは今まで以上に嫌なヤツにもなったし、逆に優しさを見せるようにもなったし、外科医なのに外科の仕事が出来ないのは辛いだろうなぁ。

シーズン8のラストから続いた感染症の一件で、閉じ込められていたカーターとアビーがようやくカップルになる。長いこと思いを寄せていたアビーとようやく付き合うことになったものの、お互いの家族関係が複雑で、なかなか上手く行かない。アビーの弟エリックも母と同じ躁鬱病を発症しているが、エリックも病気を認めないし、アビーの母も「この病気は私が一番知ってるから!」と偉そうに宣言するが、結局は母も病気なのでエリックを支援出来ない。二人でアビーを厄介者扱いするけど、発症していないアビーに最後は頼らなければいけない場面が何度も起きて、その度に振り回されているアビーが気の毒すぎる。カーターは、アビーが好き過ぎるあまり暴走していて、アルコール依存症の会に行けと言って、いざアビーが行くことを決めたら不服そうな顔をしているし、プロポーズするのかと思ったら突然やめたり、仕事している時のカーターは真面目でかっこいいけど、プライベートのカーターがもうよく分からない。

ルカは何か荒れまりで、セックス依存症みたいになって、病院内の看護師とかにも手を出して大問題になったり、医学生と事故に遭ったり。ロス先生と入れ替わりで色男キャラとしてこのドラマに来たけど、ロス先生でもそこまで病院内の女性に手を出していなかったし、ルカをどうしたいんだ、このドラマは。中盤までルカの扱いはそんなかんじで、ERの仕事に疲れて私生活が荒れているストーリーがほとんどだったものの、ラストでカーターとともにアフリカの医療支援へ旅立つ…アフリカの話いるのかな?カウンティーだからこのドラマは面白いのに。

グリーン先生を亡くして失意のコーデイは、同じく外科医である父親のロンドンの病院へ戻るが、シカゴが居場所だと気付いて、エラと共にシカゴへ戻ってくる。シングルマザーとしてエラを育てながら、再びカウンティーで外科医として勤務する。ベントン先生もいなくなったため、ERへ出動する機会が増えたコーデイ。「アイアンマン」でお馴染みのドン・チードルがパーキンソン病の外科志望医学生として登場した回では、最初ネイサンの仕事の遅さにブチギレていたコーデイも後から病気のことを知って、彼をどう活かすか考えて指導するようになる。ドン・チードル演じるネイサンは、人一倍知識はあるものの、それを活かそうとして末期患者に対して希望を与えるようなことを言ったり、病院内を乱していく。結局コーデイから良い評価はもらえなかったが、彼が登場した回の存在感はハンパなかったです。ぶっちゃけこれまでのコーデイは、ベントン先生との恋愛だったり、それに気付いたロマノとの三角関係と在住権、グリーン先生との結婚など、恋愛系の話が多かった印象で、ようやく外科医としての腕をコーデイが見せてきたのがこのシーズンかもしれません。

チェンは恐らくこの病院の中で一番良い女。余裕があって、何より怖いもの知らず。チェンを見ているとスカッとします。

スーザンはノリでフライトナースと結婚しちゃったり、こちらもだいぶ迷走中。相手の男性に全く魅力を感じない(正直全然カッコよくない)ので、なんでなのスーザン?と思いました。

とりあえずファイナルまでは観ますが、このドラマはグリーン先生が亡くなった時点で終わりにすべきだったと思います。
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