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ロー・アンド・オーダー:性犯罪特捜班 シーズン18のMIDORIのレビュー・感想・評価

4.0
LAW&ORDERは実話を元にした事件を多く取り扱っているのですが、このドラマを見てアメリカでは恐ろしい事件が起きるのだなと思うのと同時に、日本で今頃議論になっていることを既に実践済みなのを見るとやっぱりアメリカは先進国なんだなと、両方の感情を持つのがこのドラマです。第2話で現大統領で当時副大統領のジョー・バイデンさんが本人役で登場しました。海外ドラマは本人役でよく有名人が登場します。(トランプ元大統領は「SEX AND THE CITY」に本人役で出演していました。)

【ゲスト一覧】
2話:ケリー・ウィリアムズ(「ザ・プラクティス」)
2話:ヘンリー・トーマス(「ザ・ホーンティング」)
2話:ジョー・バイデン
3話:ウォレス・ランガム(「CSI:科学捜査班」)
4話:ブリット・モーガン(「SUPERGIRL」)
5話:アンソニー・エドワーズ(「ER」)
6話:ワイクリフ・ジョン
7話:クリス・バウアー(「サードウォッチ」)
8話:レイチェル・レフィブレ(「トワイライト」シリーズ)
8話:ゾー・マクラーレン(「NCIS:ニューオーリンズ」)
8話:イアン・アーミテージ(「ヤング・シェルドン」)
9話:ジム・トゥルー=フロスト(「THE WIRE」)
11話:ブレント・セクストン(「THE KILLING」)
12話:ジョー・ホルト(「The Walking Dead」)
13話:マイケル・トーピー(「オレンジ・イズ・ニューブラック」)
14話:ミッシー・ペリグリム(「FBI」)
14話:テイト・ドノヴァン(「THE O.C.」)
15話:クリス・ディアマントポロス
16話:クリストファー・マクドナルド(「テルマ&ルイーズ」)
16話:マーク・モーゼス(「デスパレートな妻たち」)
16話:ペイトン・リスト(「MAD MEN」)
18話:スチュアート・タウンゼント(「リーグ・オブ・レジェンド」)
19話:キップ・パルデュー(「タイタンズを忘れない」)
20話:プールナ・ジャガナサン(「私の"初めて"日記」)
21話:プールナ・ジャガナサン(「私の"初めて"日記」)

シーズン18の第10話は祝400エピソードということで、ずっとレギュラー出演しているマリシュカ・ハージティ監督回でした。400エピソードって…とてつもない話数です。マリシュカは産休などで一時期休んだりしていたこともありますが、レギュラーを降板したことは一度もありません。特に大手ネットワークで放送されているドラマは話数が多い分、拘束される時間も長くて、1年のうち10か月は撮影していたりします。勿論ベビーシッターはいると思いますが、子育てしながらテレビシリーズに出続けるマリシュカは本当にすごいです。

多くの海外ドラマファンが楽しみにしていたのは、恐らく5話のアンソニー・エドワーズがゲストの回だったと思います。売れない女優だったマリシュカ・ハージティが「ER」のシーズン4で、アンソニー・エドワーズ演じる主演のグリーン先生と良い仲になる受付嬢シンシアを演じていたのは、ERを見た人なら覚えているはずです。シンシアは1シーズン限定のキャラクターでしたが、その演技を見たLAW&ORDERのプロデューサーがSVUのオーディションにマリシュカを呼んだことで、今のオリビア・ベンソンがいます。アンソニーは、オリビアが警察に入って一番最初に組んだ相棒役として登場。このエピソードのストーリー自体は強引に裁判にして複雑化させた感がありましたが、20年の時を経て再共演したアンソニーとオリビアにはやっぱり感慨深い気持ちになりました。

12話では陸軍レンジャーの女性大尉が性的暴行を受ける事件で、日本でも女性自衛隊員の方が真実を語るために名前を出して戦っていますが、男社会の軍隊で女性が生きるのはとても大変だなと。優秀であればあるほど男性から嫉妬され、強くなればなるほど女性としての性を否定され、民間とは一線を画す複雑な社会だと思います。未来を担う少女たちのことを思い、最後は“もう隠れません”と前に進むベスの姿はとてもかっこよくて印象的でした。同じように男性の割合が多い警察の中で一つの組織をまとめるオリビアがベスに寄り添う姿は、いつもよりも刺さるものがありました。
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