MIDORI

コールドケース/コールドケース 迷宮事件簿 シーズン6のMIDORIのレビュー・感想・評価

3.5
“嫉妬”って本当罪が重いんだなって、コールドケースを見るたびに思います。

私も「どうして私だけこうじゃないんだろう」ってことやもの、たくさんあります。このドラマではその想いが巨大になることで殺人になってるんですよね。特に多いのは才能。自分には無い才能に嫉妬して殺してしまったパターンが多い。キリスト教で七つの大罪ってありますけど、本当その通りすぎて、制御できない嫉妬心は罪深い。

シーズンフィナーレの22・23話は前後編仕立てで、世の中の理不尽なところがギュッと詰まったかんじでした…性差別ってなんなんだろう。女であることを理由に見下されるって同じ女として許せないし、そもそも対等な関係を築けない男のほうがクズ。見下されることに反発してより強くなった女のほうが男なんかよりよっぽど強いわけで、男に生まれて勝ったつもりになってるんじゃないよって怒りしか湧いてこなかったです。このエピソードはリリーのコールドケースでもあって、被害者ケイトは男だらけの環境で強く生きたものの殺害されてしまいましたが、リリーも同じように殺人課初の女性刑事になったとき、笑えないジョークを飛ばされたりもしましたが、上司のスティルマンがリリーを守り抜いたことが今のリリーに繋がっていて、スティルマンとリリーの関係に感動…。

良作なので、見たことない人はAmazonPrime特典で全シーズン見られるうちにぜひ見てほしいです。
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