爆発的な面白さがあったシーズン2に比べると、どこか我慢のシーズンだったような気がした。ギャグは相変わらず面白いのに量が減ったのはちょっと残念だったし、何より風刺劇としてもう一歩という感じか。ホームランダー周りはあまりにもトランプとその信者に寄せ過ぎていて露骨過ぎると思うし、もう少し彼の複雑性にもスポットを当てて欲しかった。トキシック・マスキュリニティも他にうまく取り入れているドラマがあるだけに見劣りしてしまう。結果、ディープの一挙手一投足が一番笑えた。でも一番は、ソルジャー・ボーイがストームフロントに見劣りしちゃったところかな。
しかし、それでも1シーズン通してしっかり見応え抜群なものにしてくれているのは流石だし、ボーイズの各メンバーの苦悩をちゃんと等分に見せてくれる巧さはある。故に辛いシーンもいっぱいだったので、次はキミコの笑顔をもっと見せてくれないかな。
ベストエピソード:6話。ここまで溜めに溜めたバトルシーン、やっぱりこれが見たかった。しかし残りのシーンはひたすら下品。