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マインドハンター シーズン2のmoeのレビュー・感想・評価

マインドハンター シーズン2(2018年製作のドラマ)
3.7
フィンチャー製作総指揮のドラマ。
シリアルキラーの研究をしながらプロファイリングの手法を確立させていく、FBI行動科学課創成期の話。

プロファイリングをテーマにしたドラマってたくさんあるけど(名作クリミナルマインドとか)、その土台を作った人たちの話です。面白くないわけないじゃん。

ただ、良くも悪くもフィンチャー。爽快感やテンポの良さを求めてはいけません。
フィンチャー映画のあの陰鬱とした、重苦しく薄暗い、じわじわと解決に向かっているようで何も進んでいない、そんなもどかしさが映画の数時間ではなくドラマ数話分ずっと続くのです。ただそれが沁みる沁みる。

シリアルキラーの心理を解いて整理するのは生半可なことじゃないんだってことが物語のテンポを通してリアルに伝わってきて。彼らとテーブルを挟んで相対し、その瞳を覗き込み、自らもその闇に蝕まれていく。その過程が、スローな展開故に視聴者にもじわじわ沁み込んでくるんです。この恐ろしさっていったらない。

プロファイルって単に爽快でかっこいいものじゃないんだ。そんな当たり前のことを今さら理解した気がしました。

早くシーズン3作って!!フィンチャー!
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