梨泰院クラスの功績は、男性陣と韓国ドラマの話ができるようになったことじゃない？これに尽きるよね。
Netflixの何がいいって、もちろんコンテンツの質もそうなんだけど、韓国ドラマをピンクキラキラパッケージにしないとこですよ。だって『梨泰院クラス ~君と僕の甘い夜に乾杯🥂💕~』とかいうピンクピンクなパッケージだったらみんな観てないっしょ絶対？そういうことが今まで散々やられてきてるんですよ。どんな滋味深いドラマも全部ピンク色に塗られちゃうんですよ。だからこそいろんな色した、多国籍で雑多な、そんなカラフルな梨泰院が舞台でなおさら良かった。
主要キャラがみんなスタイル抜群(セロイ185cm/グンウォン187cm/イソ170cm/スア172cm)すぎて、高身長で有名なパクソジュンがあんまり大きく見えないくらいだったのが逆に壮観でした。梨泰院の街を颯爽と歩くみんながかっこいい。
個人的にセロイとイソは最初から最後までかっこよくも可愛くも思えず、サイコパスドラ息子グンウォンの片思いが面白すぎてずっと応援してました。スアの前でだけなんであんなに可愛いの？ 鮮やかなスーツと狂気じみた素行が完全に韓国版ジョーカー。
演じるアンボヒョン本人は元ボクサーだそうですが爽やかな好青年で、それが演技で一瞬にしてあの死んだ目になるところをバラエティ番組で見て背筋が凍りました。このドラマは案外、彼の物語でもあると思うんですよね。グンウォンの悲哀というか。
ストーリー展開としては終盤に納得がいきませんでした。グンウォンに注目して期待していたのでなおさら。私のほうが上手い脚本書けるよ(何様)
ただやはり、このドラマがもつ力強さはこのコロナ禍においてたくさんの人に響いたんじゃないでしょうか。セロイの愚直さも。
