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Banshee/バンシー シーズン1のShinMakitaのレビュー・感想・評価

Banshee/バンシー シーズン1(2013年製作のドラマ)
3.0
ダイヤモンド強奪事件で逮捕され15年刑務所にいた〈男〉は、出所して仲間だった女アナの居場所を突き止めた。バンシーというペンシルバニアの田舎町だ。分け前を得るためバンシーに向かった〈男〉は、立ち寄った酒場でゴロツキ2人と保安官が撃ち合う現場に遭遇してしまう。保安官が死に、ゴロツキたちをぶっ殺した〈男〉は、保安官がバンシー着任前日の身だったことを知り、その身分を乗っ取ろうと思いつく。こうして「オレゴン出身のルーカス・フッド保安官」となった〈男〉は、堂々とバンシーで生活し始めるが…




#2
就任式を済ませた「フッド保安官」は、バンシーという町が精肉業者カイ・プロクターに牛耳られていることを知る。一方アナは「キャリー・ホープウェル」として生きていた。良妻賢母のキャリーを演じきるアナに改めて惚れたフッドは、何かとチョッカイを出していくが…

#3
町外れにあるアーミッシュの納屋で開かれたレイブパーティに踏み込み、麻薬組織を壊滅させたフッドたち。現場は錠剤麻薬〈スカル〉の過剰摂取で倒れた若者たちがたくさんおり、中には上院議員の息子リードもいた。組織のボス・ハンソンは逮捕を免れるも、プロクターの手で抹殺されてしまう。フッドはスカルの出所を探る過程でプロクターと衝突し…

#4
消えたハンソンを探すフッドは、プロクターが犯行に及んだところを動画に撮ったアーノを保護。ハンソンの手首も手に入れた。キャリーの夫で検事のゴードンに相談し、プロクターを逮捕したフッドだったが、連行中に彼を恨むムーディ兄弟に襲撃されてしまう。

#5
バンシーで開催される〈スピリット祭〉当日。証人アーノを消し保釈で出てきたプロクターを仕留めるためFBIのザビエル捜査官が出張ってきた。フッドは仲間のシュガーやジョブを稼がせるためカジノ襲撃を目論むが、その矢先、キャリーとシュガーが暴走族〈キンドレッド〉に襲われる事件が起きる。

#6
刑務所時代の友人ウィックスがたまたまバンシーに立ち寄り、正体が暴露されそうになるフッド。組織のボス〈ラビット〉を裏切って刑務所に入った当時、ラビットの息のかかった怪力男〈アルビノ〉にボコボコにされて心が折れた時、支えてくれたのがウィックスだったのだ。身の安全を守るため、フッドはウィックスを始末するかどうかの決断を迫られる。

#7
エメット保安官補が二人組のコンビニ武装強盗と遭遇。逃げた2人は高校の体育館に乱入し、生徒たちを人質にとった。エメットが負傷し、バンシー警察史上最大の事件となった状況で、フッドは不在。キャリーに騙され〈ラビット〉に引き渡されるところだったのだ。

#8
間一髪で〈ラビット〉に捕まらず逃亡したフッドは、高校に駆けつけて二人組をぶっ殺し鮮やかに事件を解決した。だがこれが全国区のTVニュースで流れてしまい、ラビットの目に止まってしまう。居所がバレたフッドの取る道は…

#9
バンシーに乗り込んできたラビットの部下オレクと死闘を繰り広げ、キャリーが重傷を負った。フッドはラビットに立ち向かう準備を整えるが、キャリーの息子マックスが誘拐されてしまい…









「バンシー」シーズン1


殺人も厭わない凶悪な強盗が、惚れた女と分け前を求めて、ついでに命を狙ってくる以前のボスから逃れるため、田舎町に身を潜める話。ただ偽装身分が〈保安官〉だから、別に正義感でもなんでもないのに町の悪党どもと戦わなくてはならなくなる…って展開です。主演は「ザ・ボーイズ」のホームランダー役でお馴染みのアントニー・スター。デンマークの名優ウルリク・トムセンも出てます。バンシーのパワーバランスと住民構成が面白く、犯罪全般を取り仕切るアーミッシュと、迫害される真面目なアーミッシュ、反抗心の先住民コミュニティと多岐に渡ります。悪党も保安官たちも個性的。何よりフッド保安官(本名不明)が無茶苦茶なので、目が離せません。

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後半は、キャリーの娘デヴァの父親がフッドと判明し、急展開。「刑事ジョン・ブック目撃者」以来、リアルなアーミッシュコミュニティが見られる面白さもあり、何よりTVドラマらしからぬエロとバイオレンスがクセになります。女優陣はだいたいトップレスになりますし、キャリー役のイワナ・ミルセビッチは激しいアクションもこなしていて偉いですよ。
後半から存在感を増す〈ラビット〉は、「炎のランナー」のベン・クロス。めちゃくちゃおっかない爺さんでした。フッドに手を貸すシュガーとジョブのコンビも最高。なかなか面白いので、しばらく週末は「バンシー」ばっかり見ることになりそうです。
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