滝和也

仮面ライダーストロンガーの滝和也のレビュー・感想・評価

仮面ライダーストロンガー(1975年製作のドラマ)
5.0
天が呼ぶ!地が呼ぶ!
人が呼ぶ!悪を倒せと
俺を呼ぶ!
俺は正義の戦士
仮面ライダーストロンガー!

貴様どうやって脱出した?
そんなこと俺が知るか!

天衣無縫!天下無敵のカブトムシの改造人間仮面ライダーストロンガー!電気の力を宿した強力なその技でブラックサタン、一つ目タイタンの送り込む奇械人を薙ぎ倒す前半部、名ライバルとなるジェネラル・シャドウ登場、パワーアップした百目タイタンを交えた中盤、そして全員が大幹部クラスと言うかつてない強さを持つ改造魔神デルザー軍団の襲来する後半と石油ショックによる予算減と言う現実の敵と戦いながらも見事な構成を見せてくれた七人目の仮面ライダー。

やはりストロンガーと言えば…後半部のデルザー軍団編でしょうね。全ての電気技を封じ込まれ絶体絶命のストロンガー。前半ブラックサタンに見せた無双ぶりとは真逆の展開にデルザー軍団強し!を印象付けられました。

荒ワシ師団長、鋼鉄参謀を辛くも退けたものの、ドクターケイトの猛毒攻撃に相棒である電波人間タックルが…(T_T) 死を覚悟したタックルの繰り出す最後の自爆技ウルトラサイクロン!に涙したあの日…。

そして仮面ライダー初の二段変身を見せたドクロ少佐との対決。チャージアップ!の掛け声と共に回る胸のSマーク。電気人間から超電子人間に!わずか1分の超パワー。それを過ぎたらストロンガーも自爆してしまう諸刃の剣。必殺の超電ドリルキックが炸裂する!

岩石男爵、隊長ブランクを超電子の技で倒すも、ジェネラルシャドウの右腕であり女であるヘビ女の狡猾な罠にピンチに陥るストロンガー。そしてエジプトから襲い来るデルザー軍団の真の将であるマシーン大元帥!そして遂に帰ってくるあの男!

「変身!ブイスリャー!」

仮面ライダーV3風見志郎がストロンガーの救援に先輩ライダーの先陣を切って駆けつける!辛くもヘビ女を退けるストロンガーにヨロイ騎士、磁石団長のマシーン大元帥の配下の半機械人が襲い来る。そこに現れる仮面ライダーX、アマゾンライダー!辛くも磁石団長のマグネットパワーを使用したジャンボジェット破壊作戦を退けるライダー達。

そしてライダーマンが帰国。V3とのコンビ復活も…デルザー軍団の富士ダム破壊作戦は阻止できず、捕まる2人。マシーン大元帥が主導権を握り、焦るシャドウは遂にストロンガーと最終決戦に挑む。超電子の技にシャドウパワーで挑むシャドウ。相打ちかと思われた一撃の後、
「デルザー軍団万歳…」の声虚しく爆散するジェネラルシャドウ。だが傷ついたストロンガーもマシーン大元帥等に囚われた…。

その時、伝説の男たちが帰ってきた!

「ライダー変・身!」
「変!身!」

仮面ライダー1号、本郷猛!
仮面ライダー2号、一文字隼人!

遂にあの男たちが帰ってきた!華麗な技と豪快な力でマシーン大元帥等を退けるダブルライダー!ヨロイ騎士、磁石団長を捕らえるが…それも束の間…地獄谷の人面岩が光り、彼らを逃がす。そしてライダー全員の親である立花藤兵衛が捕らえられてしまった!

地獄谷に急行する七人ライダーのマシン!相対するマシーン大元帥、磁石団長、ヨロイ騎士と復活した怪人軍団!
だが遂に集結した七人ライダーの敵ではなかった!

デルザー軍団の最後と思われたが、立花のおやっさんが人面岩が動いたことを伝える。人面岩へ急行したライダー全員の前に現れる岩石大首領!その声はライダー全員の敵、各組織の大首領の声だった。巨大な岩石大首領に苦戦するライダー達。だが、彼らはエネルギーを結集して大首領の体内に飛び込む!奇怪な脳と目玉の化物だった真の姿を見せた大首領を倒す七人ライダー!爆発する大首領!

そして夕日を背に去って行く七人ライダー!仮面ライダー最終回と名付けられたそのラストは正に大団円!七人ライダー全員が素顔で登場!唯一の共演となります。その後のスペシャルもワンフレームに入るシーンは無かったはず。二度と実現しない…そのシーンに涙(T_T)…。

ストロンガーは実は話数削減で打ち切りになっていますが、却って濃密となり、デルザー軍団編はどこをとっても名作ですし、七人が揃っていくそのカタルシスたるや、並ではなく、ライダーファンにとっては正に至高、至福の時ですよ。今もDVDで何度も何度も見返します。ご興味のある方は是非ご覧下さい。絶対オススメです!
滝和也

滝和也