む

ファルコン&ウィンター・ソルジャーのむのレビュー・感想・評価

4.5
ハヤブサの決意と、冬兵士の浄化がメインで、次への一歩へ繋がる作品だった。
絶対的であったキャプテン・アメリカの引退と、失われた5年がダブルで降り掛かってきてて、そりゃキツいよなぁと…。
映画だと心情は描ききれないと感じたし、このドラマは必要だったと思う。

サム達の苦悩をややこしくした一番の要因は、平和と正義の象徴だったキャップの英雄視。政府と国民も、キャップの存在を過剰に煽っていた。
たぶん、ウォーカーは徐々にそれに気づいていたんじゃないかな?その重責を継ごうとして大火傷を喰らってしまったウォーカーを、易々と見放す政府が信じられなかった。


登場初期は胸糞悪かったウォーカーのことも、最後は結構好きになっていた。ダークだけど、正しい行いの狭間で揺らいでる不安定な感じが、バッキーとはまた違った存在として効いている。
最後の黒いスーツは似合ってた。サンダーボルツでの再登場が楽しみ!

スーツと言えば、盾を継承したファルコンが新しいスーツで登場するシーンは震える。かっこよすぎるし、バッキーも新スーツとか作ってあげてほしい。


ワクワクする場面もしっかりありつつ、全体的に重めな話が多かった。人種差別や移民問題のセンシティブな問題にも、積極的に踏み込んでいく内容は、社会とヒーローの在り方を考えさせられる。

「黒人と白人」「姉と船、サムと盾」は、象徴として対になるように描かれていて、取り巻く要素を強調させていたように思う。
常に正解は周りの要素によって決まるという、ヒーローの今後を示唆しているようにも感じる。
あーー!早くキャップ・アメリカの新作観たいよ!!
む