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ロキ シーズン2のRISAのレビュー・感想・評価

ロキ シーズン2(2023年製作のドラマ)
4.5
ー 王座を求めたロキの手にしたもの。

マーベル作品シリーズでも
嘘つき、いたずら好きで
周りを困らせたり救ったりする
(どこか憎めなくてファンも多い)彼の
「エンドゲーム」後を描いた
ドラマシリーズ第2章。

いやー、、、、、よかった。すごく。

なんだろ、もう、、、ね笑

始まりからして、
まさしく前シーズンの続きで
展開されていくんだけど
ラストにかけての2話は、
物語のスピードがものすごく早いし
今まで見たことのない展開で
(物語を書き換えようって台詞も最高!)
物語に追いついていくのに必死で、
かなり見入ってしまったな〜。

加えて、タイムトラベルの展開からの
あの最終話のMARVELロゴの演出ときたら
もう拍手ものだったよね!!!
(あれ映画館でやられても拍手してしまう笑)

でもって何よりも本作の
ストーリーの終着点がもうたまらなくて。

ここから少しネタバレに
なってしまうかもしれないけど、、





そもそもロキって、
表面的にはイタズラ好きな
アンチヒーローだと思うんだけど
正義って枠にハマらずに自由に
孤独に生きるキャラクターって
ところが魅力的なわけで。
(実の親元で育つことができず、
王座にも付けず、
心の繋がりをもてるような仲間や
恋人や家族もいない上に、
育ての親との別れもあったしね。)

だけどそんな彼なりの正義や自由を
全力で追い求めていく姿や、
最終的に選んだ選択に
もうグサグサときてしまって。
(最後のあのロキの表情も、、ね笑)

正直見終わってすぐは
報われない気持ちでいっぱいだったし
ひたすらに悲しかったけど、
自分の幸せよりも大切な目的をみつけて
その重荷を背負う覚悟と強さを持った
ロキは宇宙や時空、カーンをも超えた
偉大な神だなと少しは報われた気もして。

とはいえ、シルヴィから
ロキの本当の望みを催促されて
みんながいなくなってしまうのが辛い
みたいなことを告げたときは
初めてロキの心に触れられたようで
結構ぐっときてしまったし、
メビウスの
「大抵のことは目的のために重荷が
あるけど重荷が重すぎるからと
目的を見失うな」って言葉もぐさっと。

マーベルを代表するキャラクター達が
スクリーンからの引退をしていく中で
本作のロキのエンディングは
アイアンマンのトニーさんの次に
良かったかもしれない、、


※ちなみに、カーン役の
ジョナサンさんが逮捕、釈放されたけど
本作の物語への影響はなかったみたいで
今回の物語の展開はもともと製作チームが
意図していたものみたい。

正直ジョナサンさんへの対応として
仕方なく作られたエンディングなら
白けてしまったけど、そうじゃなく
きちんとロキへスポットライトを
当て続けたエンディングをもともと
考えて製作していたっていうのが
素直に嬉しかったな〜。
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