山に一のあの旗を毎日見上げて通勤していた。
あの旗が半旗に掲揚されていて天皇崩御を知った。
あの日役員たちは黒の正装で仕事をしていた。
別会社ではあったが20年以上あの中で仕事をしていた。
自主廃業発表の日は休みだったがビジネス合宿で社員の人と一緒だった。
合宿の予定は大幅に変更になり社員の人たちは家や色んなところに電話していた。
外部の人間だったが廃業に伴う仕事を行ったことも観進めるうちに思い出してきた。
その中でこんな調査が行われていることは知らなかった。
バブルの頃自分の年収以上のボーナスが出ている社員たちを羨ましく思ったこともある。
破綻して行き先を探す仕事仲間たちには退職金も支払われ次の仕事先もほとんどが決まっていった。
それは大きな会社だったからということもあるが彼らは確かに優秀な社員が多かったからだと思う。
当時の社員もそろそろ定年になるだろうか。
「石つぶて」を観てその調査能力に驚き同じ原作者の作品を探すとこれが見つかった。
キャストが「石つぶて」と随分かぶっていたが壮大な叙事詩の登場人物としてそれぞれ存在感は感じた。
儲けてナンボのヤクザな商売をガンガン進める推進力も感じられた。
長いエンディングで部下たちが上司を慕うシーンがあるが、あの会社にはリアルにそんな人がいても不思議ではないと思える。
今こんな時期にこのドラマを観ることに縁を感じる。