シュールさが半端ない。土村芳は不思議な魅力を発しているし、生徒達は皆愛らしい。でも、このドラマ、どこかヘン。それは甘利田こと市原隼人の存在が異常なほど際立っているから。こんな学園ドラマは他に類は無い。廊下でも、職員室内でも、校庭でもヘンな動きは止まらないし、校歌でのオーバーアクションは誰よりも振り切っている。見ているだけで楽しい。
でも、甘利田先生は、ちょいちょいカッコイイ。若きライバル神野を擁護するために、警官に正論をブチかます。転校する坂田君のために特別ランチタイムを用意する。信玄も泣いて喜んでいる。教育委員会の糾弾にも動じない。皆が彼を支えている。給食の事しか頭に無いのに、帰りは買い食いしているし、ライバル神野には連戦連敗なのにだ。私も、いくぞ！ドンパチ！したかった。少しずつ、心を満たすものは増えたかのだろうか。甘利田先生が羨ましい。
