ラスコーリニコフ

エミリー、パリへ行く シーズン1のラスコーリニコフのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

シカゴの若い女性がパリで仕事を始めるだけの話。展開はプラダを着た悪魔にやや似ている。
最初は言語や文化の壁がコメディタッチで描かれる。アメリカ人が脚本を書いているから、フランスを皮肉しているのだろうが、個人的にはフランス人に共感を覚えた。エミリーはワンナイトを繰り返すが、それでもいい子すぎるところがあるのだ。自分の感情に素直なフランス人の方が魅力的に見える。アメリカ人は自分の価値観を普遍的だと思い込んでやり方を押し付けようとするのが、フランス人も同様に考えているから衝突は必然だ。それにフランス人はフランス語を話そうという姿勢があれば基本的に親切なので、英語が通じないアメリカ人が意味もなく八つ当たりしているだけだろう。挨拶とフランス語さえできれば、フランス人は世界有数で親切な国民だ。
また、エミリーはかなり優秀なので、解雇を受けるところは不自然さがある。むしろ女上司が無能すぎる。
ただ、パリを背景にして恋愛を描くと、結局不思議と面白くなるのだから、不思議なものだ。