Nagaki

椿の花咲く頃のNagakiのレビュー・感想・評価

椿の花咲く頃(2019年製作のドラマ)
5.0
NetflixがYouTubeに載っけている、『椿の花咲く頃』の予告を見て、本編はいいやと思っている人!チャッカンマン!✋

予告だけ見ると、ただの純愛ドラマだと思うかもしれないけれど、とりあえず見進めていってほしい、、!🙏

予告には、ほとんど主人公2人しか写っていないけれど、
本編は、主人公2人と同じくらい、他の脇役たちが予想以上に輝きまくっています!
純愛以外の要素が予想以上に多く詰め込まれています!
このドラマ、あちこちで花が咲きまくっています、、!

私は、この予告を見てからこのドラマを見たけれど、それで大正解でした。

予告を通してあまり情報を得なかった分、本編を見ている間は、驚き、感動の連続でした😭

20話×約1時間(=15話×1時間20分みたいなもん)で、ゆっくりと温まっていくから、退屈になってしまう人もいるかもしれないけれど、
時間をかけて温まった分、最終章にかけて感動、感動、感動、、、でした。

自分がこのドラマに、こんなにもハマるとは思っていませんでした😢

Filmarksの皆さんのレビュー見てると、面白いと感じ始める回がそれぞれ違うようですが、私は1話から引き込まれました!!

本当に、登場人物みんな愛おしいです。

若干悪役みたいな立ち位置の人たちも、ただの悪いヤツではなくて、人間としての弱さがどこかに滲み出ていて、憎みきれないです。

脚本も非常に秀逸でした、、😭
最初1話見た時は、それぞれの登場人物たちが点だったけれど、
見進めていくにつれ、その点から、何本もの線が引かれて、他の点と繋がっていき、太くなる線は太くなり、切れる線もあったり、、
これぞ、人生ドラマであり、ヒューマンドラマだと思いました。




追伸
ヨンシク氏本当に良すぎた、、
というか、カン・ハヌルにハマりました、、🤦‍♀️
このドラマを観終わった時が、ちょうど、カン・ハヌルの日本ペンミが発表された時で、これは行かなきゃ行けない気がする、、!と勝手に使命感を感じました笑笑
11月に会いに行きます、、!




以下、ネタバレ



まず、ドンベクは、最初は、シングルマザーで独身という偏見だけで、街の主婦たちから嫌われて、ドンベク自身も自分に自信が持てなかった。
私のドンベクの第一印象は、”女から嫌われる女”でした笑
男にチヤホヤされて、なんとなく人生を生きてきた運のない女みたいな印象で、最初は好きになれなかった😅

でも、ヨンシクという、彼女にとっての「奇跡」に出会って、ヨンシク氏にたくさん励ましの言葉と、一途な愛情を貰って、自分に自信を持つようになった。

彼女にとって1番の励ましであっただろう、第6話の、誕生日プレゼント「ドンベク(椿)の道」あたりから、ドンベクが変わっていく、、!
そしてドラマ内でも、本当は、彼女はただの”女が嫌うような女”、”運のない女”、ではなかったということが明らかになってくる。

彼女は本当は、地道にギュテの行動をメモしていたし、事件があった日もずっと休まずに1人でカメリアを営業をしていたし、
ただ、ドンベクの花がずっとつぼみ状態のままだっただけで、
孤児、未婚のシングルマザー、スナックのママという偏見を背負い、耐え続けながら、芽からつぼみまで成長ていたんだな、と思った。

そして、ヨンシクと出会ったことで、やっとドンベクの花が咲いた。
私たち視聴者はまさに、『椿(ドンベク)の花咲く頃』を観たんだなと、、😢


そしてヨンシクとドンベクのちょっとずつ温まっていく仲が、本当に可愛すぎたし、
お2人とも演技が本当にお上手です、、

第6話の最後は、
ドンベクが自分を助けてくれて泣きそうになるヨンシクと、泣きそうになっているヨンシクを見て、もらい泣きしそうになるドンベクが本当に可愛すぎた、笑
まさに2人とも🥺←この顔でした笑笑



そして、ドンベクオンマは、もうキーパーソンの権化だと思いました!笑

最初、第5話で登場してきた時は、「どういう人なのか全く分からない」といった印象だったけれど、
全話見終わって考えると、「あぁ、この人は伏線の塊だったんだな〜」と納得しました。

19話、20話ではもう、ドンベクオンマのせいで、久しぶりに号泣しました。

このドラマのサスペンス要素よりも謎だったドンベクオンマの真相が、19、20話で一気に明らかになっていき、本当に涙が止まらなかった、、

最初は認知症(?)だと思っていたけれど、それも最初のうちで、
途中からいきなり潔くなって、周りの登場人物たちがウジウジ悩んでいる時に、
ズバッとドンベクオンマが一言吠えて、周りが動き出すっていうのが、ちょっと面白おかしかった笑
なんか、毎話、(特に10話)起承転結の「転」の部分を、ドンベクオンマが背負っているような気がして、新しいタイプの登場人物だなぁ〜と思った。


あと、ヒャンミが、台詞に心がこもってない感じで、若干棒読みっぽかったのも、良かったな〜って思います。
ヒャンミの心が満たされてない感じが滲み出ていて、適役だったな〜と思いました!



あとは、演出として、登場人物たちの心の声のアフレコがめちゃくちゃ良かったです!😭😭

他のドラマは、アフレコはアフレコで、まとめて心の声を吐くような演出が多いけれど、
このドラマは、普通の台詞と台詞の間に、心の声を細かく分けて、アフレコで入れ込んでいる演出の方がかなり多くて、そして意外なタイミングでアフレコを入れてくるのが、すごく新鮮で感動した😭


特に、
第6話のドンベクが、ギュテとイザコザがあって警察署にいるヨンシクを助けにいくシーンで、ドンベクが過去のギュテの行為を告訴した時、

ギュテの浮気相手がドンベクだと思い込んでいた、ギュテの妻ジャヨンが、
「すぐに分かった。彼女が夫と浮気するはずがない。」
と、悟った心の声がアフレコで流れた時、

自分の息子がドンベクを好きなことを認めたくない会長が、
「いずれ2人は愛し合うわね」
と、心の声がアフレコで流れた時、

このイザコザのタイミングで、そのアフレコ入れてくるかー!!って心にズーーーンと響いた。
やばい、このドラマめちゃくちゃ面白い、、!とジワジワと心に染みてきた。

第10話もびっくりした。
ジョンニョルがピルグをご飯に連れて行った時に、
突然ピルグが泣き出して、ジョンニョルに、どうして自分にそんなに優しくしてくれるのかと聞いた時、
「ピルグは、、、(自分が父だと)気付いている」
と、ジョンニョルの心の声のアフレコが、間を空けて流れた時も、不意打ちでそのアフレコきたかーー!!と不意打ちに感動した、、😭


ピルグの気持ちも、本当に分かりみが深かった、、😢
色々と昔の自分と少しリンクして何回か泣いちゃったな〜、、
1番共感したのは、ピルグが合宿から家に帰ってきた時に、暗証番号が変わっていて、家に入れなくて玄関でずっと待っていて、やっとドンベクたちが家に帰ってきた時、
「家に入れなくて、お母さんもいなくて、この世の終わりかと思った」って言うシーン。

私も小学校の時、家に帰れる〜♪ってルンルンでドアを開けようとしたら、鍵かかってて、誰も家に居なくて、カギも自分で持ってなかった時、絶望を感じた、、笑

友達の家に預けられた時も、友達といられるのは嬉しいけれど、やっぱり自分の家が1番落ち着くし、恋しくなった。




このドラマを見終えた時、他のドラマを見終えた時とは違うような感情、うまく説明できないけれど、
なんか他のドラマと違ったんです、見終えた感情が、、

とても心が温かくなりました。
私は、こういう家族のヒューマンドラマが好きみたいです、笑

シン・ウォンホ監督の作品に続き、自分の人生に残るドラマになりました。



めちゃくちゃ長いレビューになってしまいました😅
最後まで読んでくださってありがとうございました!
Nagaki

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