てるる

鉄の骨のてるるのレビュー・感想・評価

鉄の骨(2020年製作のドラマ)
3.9
建設業界の談合をテーマにした池井戸原作のドラマ。
2010年にもドラマ化されてたみたい。

夢を持って建設会社に入った若者。
談合は犯罪と分かっていながらも、必要悪と受け入れてしまうが…。

日本の建設業界の問題をぎゅっと凝縮してた。
談合は業界を守るためと言いつつ、儲かるのは大手ゼネコンや裏にいるフィクサーや政治家たち。

ドラマの中でも描かれてるけど、だいたい公共事業の入札にしたって安けりゃ落札なんてコストのしわ寄せは末端が喰らうわけで。

建設業界だけでなく、日本のコストカットや安いことが善という考え方が日本人自身の首を絞めてきた。

仕事や技術、物に対する正当な対価を得られるようにしないと日本全体が貧乏になっていく。

話が逸れたけど、ここ最近の池井戸原作の映画よりは断然面白かった。

半沢直樹のようなカタルシスは感じられないし、面白大袈裟演技をする人はいなかったけど、これはこれで地に足がついた作品。

主役の神木くんをはじめ、中村獅童、石丸幹二などキャストも良かった。
内野聖陽はさすがの演技!
柴田恭兵も意外なほど良い演技してた。

向井理がいけ好かないエリート銀行マンでめちゃくちゃ嫌いなタイプだった。
土屋太鳳演じる彼女もなんだかなぁ…。

WOWOWのドラマってなかなか観る機会がないけど、ネトフリの配信終了ギリギリで観られて良かった。
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