このレビューはネタバレを含みます
FOXニュースの創設者、ロジャー・エイルズの栄光と転落。
「スポットライト」でオスカーを制覇したトム・マッカーシーが制作ということで、社会派作品を得意とする監督の本領発揮という会心の出来だった。
「スキャンダル」では彼のセクハラが告発されてからにフォーカスされていたが、今作はFOXに入ってから解雇されるまでを描いている。
あっちのセクハラシーンの気持ち悪さもかなりのものだったが、今作は7話分しっかりとロジャーのクソっぷりを丹念にやってるので、胸糞の悪さが段違い。
私は正直FOXニュースの偏向報道については、トランプが当選してから知ったのだけど、911よりも前からこの路線だったとは。
この頃からアメリカ分断の兆しがあったのだな。
ロジャー役のラッセル・クロウはこれまでの彼のキャリアを更新するかのような凶悪演技で、特殊メイクのクオリティも相まって、本当に凄かった。