全8話、毎回違う脚本家が、有村架純という実在する俳優の、突然の休日をフィクションとして描くドラマシリーズ。
各エピソード完全に切り離されていて、シチュエイションはそれぞれ独立している。
第1話だけはWowowが無料で放送したとき観てたんだけど、今回すべてをイッキ観。
スゴい満腹感。おいしかったぁぁってなってる。
ぜんぶ観おわった途端、プツンと電池が切れ猛烈な眠気に襲われて、しばらく横になっていた。
いやぁ、有村架純の威力は絶大だ。
そして全話クオリティが高い。
おそらく制作費のほとんどがキャストとスタッフのギャランティに消えたであろうことも想像に難くない。
ワンシチュエイションのとてもミニマムな作品が多く、しかしどの作家もプライドをかけて仕上げているのをひしひしと感じる。
どれか1本選べと言われたら、さんざん迷ったあげく、やっぱり第1話の是枝裕和&比嘉さくら作品か。
徹底的に練り上げられた脚本と計算され尽くされた映像で、バックボーンがグワングワンと迫ってくる。
久しぶりに実家に帰ってみれば、ひとり暮らしの母は、まったく会ったことのない男性の好みや行動を知り尽くしている。
駅で会った親子はその後のすべてに繋がる伏線だ。
ああ、いま思い返してもじわじわと胸に迫る。
すべてのエピソードで小ネタも満載。
何度も観て、あそこのタトゥーが!!とか、横浜聡子監督の使った神社は...とか語り合いたくなる。
とりあえず口いっぱいに頬ばるんだな、有村架純はいつも。
やっぱ、本人はよくわかってんなぁ。
