ふじこ

ブロードチャーチ ~殺意の町~ シーズン1のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

綺麗な断崖と海のあるイギリスの田舎町、ブロードチャーチ。
その小さな町で、崖下に男の子の遺体が発見された事から大きな事件として 発展していく。

事故か事件か、誰が殺したのか、何故殺したのか。
主人公であるエリー・ミラーは地元の刑事であり、知り合いも多いが平和な街では捜査経験が足りず、彼女の昇進を遮るように派遣されてきた無愛想なハーディ刑事と一緒に捜査する事になる。

更に、地元の新聞社の若手記者、この事件に目をつけ都会からやってきた女性記者。
遺族の一家や、フィーチャーされていく街の人達。一つの小さな街を舞台にした一つの事件だけれど、色んな方面から描かれていて退屈せず良かったなあ。

事件自体の進行は良いのだけれども、主人公もパートナーの刑事もどっちもあんまり好きになれる感じのキャラクターではなくて、特にハーディ刑事は”悲しき過去…!”みたいなのがちょいちょい出てくるのに引っ張りすぎ…ってなっちゃうし、エリーも普通にちょっと無能なオバさんでしかない。

そして事件自体も、そうなるかなぁ…って感じの…。少年すき…っつって触ってたら嫌になった少年にバラされそうになって思わず殺害、なんか船に乗って砂浜に放置って言う…。結構なリスクムーブかました割にはガバガバで。計画的じゃなかったってことなんだろうけども。

冒頭の全く関係なさそうな小さな窃盗が実は関係していたり、
小屋の鍵持ってた冒頭から怪しいですよ!感バリバリ出してたオバさんは良かったなあ。本筋と関係ないけどああゆうのがあるとよい。
新聞屋の爺さんは普通に可哀想だった…正義を振りかざした末に、子供を失って妻とも離れた老人一人殺した人たちはどう思ったんだろうなあ、そこの方が気になってたわ。

そして、怪しい鍵オバさんの悲しき過去に一方的に”気付かなかったのか”と責めたエリーの夫が事件の真犯人だったことで、少年の母親で友人でもあった女性に同じセリフで責められるところは良かったなぁ~。若干スキッとしてしまった。

そして夫が逮捕され、息子と一緒にマスコミから逃げる為にホテルに避難した辺りで終わりで、続きのシーズン2は裁判編らしい。
レンタルしかなさそうだからそのうちね、と思ってたら、シーズン3リアルレンタルか買うしかないのか~、一番面白いらしいけど、うーむ。


しかし。主人公エリー・ミラーを演じる女優さんが実に年季の入った面構えをしていて、最初息子とその孫だと思ってたのが普通に家族でびっくりしたなぁ。
ふじこ

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