チーズマン

レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星のチーズマンのレビュー・感想・評価

4.4
SFサバイバル超大作の謳い文句通りのクオリティで10話あっという間に観れました。

思いっきりSFなのに、定期的に作る歴史スペクタクル作品の要素も入っていて、これまでのリドリー・スコットの世界観がミックスされたような濃さでした。
このミックスは2時間の映画だと中途半端になりそうなところを、ドラマとしてたっぷり時間をかけて描くことで上手く成功してたと思います。

第一話は、やってる事は子育てや農作業などすごくミニマムスケールから始まり、アンドロイドや人間の子供達それぞれの些細な感情の描写とか結構丁寧に拾っていく印象で、その丁寧に感情を拾っていく部分を残しつつも話を増すごとにどんどん大きな物語にテーマとして拡大されていくのが醍醐味だと思います。
否が応でも、“生命”という誰も逃れられない巨大なサイクルのある種の気持ち悪さに意識がいってしまいますよね。
そして人間が作ったアンドロイドだけはそこから逃れられた存在なのかと思いきや…というところが見どころですね。

リドリー・スコットがいつもより自由に作品を作れたということで、まあ観る前からおおよそこんな感情になるんだろうなと分かってはいましたが、案の定、最終話まで観た時に真っ先に思いましたね。
「本当、嫌な話を思いつくもんだな…」と。笑(褒めています)