みーゆー

母性のみーゆーのレビュー・感想・評価

母性(2022年製作の映画)
3.7
依存


お互いの意見と真実が捻じ曲がっている様子に、
ある程度見えてることと本当のことと何をどうして受け取って見えてるのか、はそれぞれ違うなと思った。

言葉や表情を感じて受け取るのと同時に、受け取ってどう思うのか、できっと「自分なりの真実」も違うんだろうな。「事実」はどうあれ。

母からのまっすぐの愛を受けて、それを期待で応える。分からなくはないな、とは思う。私も割とそうだったから。でも好きとか大切にしたいとか当然だと思っていたし、それも度を越えすぎると「依存」というか、側から見たら「異常」なんだろうなと思ったらゾワゾワした。好きなことも大切にしたいことも良いことなんだろうけどね、嫌いよりかは。

何よりも当たり前に見て見ぬ振りをして、簡単に不倫をして、裏切って、異常なことと分かっていて助けを出すわけでもなく当たり前に自分たちが正常だと思っていた男と女に対しての不信感と嫌気のほうがつよい。なんで裏切った側が裏切られた側を下に見れるような環境下なんだろう。そのビーフシチューはどの光熱費で作ったのか一回考えてみろよ。

「女には2種類ある。母と娘」これには本当にそうだよなあ。いつまでも娘でいたかった気持ちもあるし、はやく大人にならなきゃとも。

でも「大人」って果たしていつからなんだろうね。義務教育を終えた時?成人した時?それの測り方ですら「大人」になってしまった今でも決めることはできてないな。