みーゆー

哀れなるものたちのみーゆーのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.2
大冒険


さいっっっこうの着地点すぎて元気出たよ。
「世界に色が付いて見える」って比喩表現、ほんとうにあるんだなと思った。天才すぎる手法。

タッカーさんの研究の実写化って出来たんじゃん!とか思ってた序盤。その通り「大冒険」に一歩足を踏み出した瞬間からわたしの世界も大きく変わった。ベラ、あんた最高だよ!もっとやんな!!!

好奇心?身を滅ぼすやつですか?そんなのあったとしても知らんわもっともっと自由にやって行こうよ。誰だって生まれたときからこの真っ白いキャンバスになんでも描いて生きていいんだよ。ほんとうに元気が出た。

途中クソからクソが出てきた瞬間マジで頭抱えちゃったけど、もううちのベラはチャカ1発だけのお守りしか持ち合わせてないおまえなんか眼中にないんですわ!それにしてもあのクソが犬とスープのクソみてえな余興やり出した時に冷静に「残虐が好み?」って聞ける時点でもう勝負は決まってたんだよな。お好み?じゃあ召し上がってくださいよ、受ける方で。

ほんっとに所有欲ってどうしようもないな、って心底思った。魅力的な肌?可愛らしい喋り方?それなくなったらゼロスタートなの?だったら無一文になった時点でマイナスだろ。エクレアあげただけでも感謝しろ。

マーサとの会話がほんとうにずっとずっと好きだった。わたしもあんな知的でユーモアに溢れる女性になりてえ。「太陽」が隠されてしまったとき声を荒げるくせにすぐ捕まって終わるシーン、最高だったね。ほんとに安い言葉しか吐けないわけ?

熱烈ジャンプ?いいですね、わたしも幼少期から少年ジャンプで生きてきたので。
理想も、現実も、全て受け止めた上で「向上」に持っていくの最高すぎた。だってさ、理想だけじゃ生きていけないし現実だけじゃやっぱダメなんだよ。

考えて、考えて考えて動く。ベラ、わたしも頑張る。