あぴぽぱん

HOMESTAYのあぴぽぱんのレビュー・感想・評価

HOMESTAY(2022年製作の映画)
4.8
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♚ヒューマン【1時間52分 】
恋/輪廻転生/絵/砂時計/100日/薬/遺書/
同性愛/いじめ/家族/高校生/進学/自殺/筆/
幼馴染/彩雲/紫/アルバム/事故/デッサン/屋上/

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原作は森絵都著の『カラフル』という小説です。

シロの目線でストーリーは進んでいき、
家族や周りの人間と真の関係性についてが
少しずつ明らかになっていきます。
良好に思えた真の人生に見え隠れする黒い靄。
シロと一緒に真の人生を探っている気になる
没入感の強い映画だなと感じました。
前半は上辺だけだから良く感じるが、
段々と嫌な部分が見えだして、
真の気持ちを知った時の絶望感と周囲への嫌悪感
そしてそれを吐露することではじめて分かる
周りの真への関心度や色々な感情。
全てのシロのリアクション(?心情)と
視聴者側(少なくとも私)の感情がシンクロし
腹が立ったり泣いたりとカロリー消費の高い作品で
期待してなかったので正直ちょっと驚きました。
オチは途中で気づいてしまったので後半は
ハッピーエンドに期待して観進めれました。
最後はもう号泣の号泣でした…。

言葉にしなければ気持ちは伝わらない。
人は色々な色が重なり合って出来ていて、
どんな自分も自分でそれが合わさったのが自分。
という2つのメッセージが主軸になっています。
原作の題名からすると後者の部分を筆者は強く
主張したかったのかなぁと思います。

気持ちを伝えることって簡単そうで難しいですよね。
特にこの真は性格上そういうことが人一倍
苦手だっただろうなと思います。
思春期の若者となれば尚のことでしょう。
昨年2021年の自殺者は2万870人、
その中でも小中高生は473人となっています。
真と同じような理由の子が多いと思います。

勢い余らずにほんの少しだけ、立ち止まって
深呼吸して考えてみることが大事だと思います。
自分をあやめる前に、出来ることがないかを
難しいと思うけど自分のために考えてあげよう
そしたらもしかしたら何か変わるかもしれない。
見えてなかった幸せに気づけるかもしれない。
ということをこれを見て感じて欲しいと思いました。

多くの人が1度考えたことがある
『相手にどう思われているだろう』や
『私をこの世で必要とする人はいるのか』という
自分の存在意義や承認欲求に関する疑問に焦点を当て
多感な高校生を主役に置いた今作は
とても分かりやすく前向きにテーマを
投げかけてくれてる素敵な作品でしたので
1人でも多くの人に見てもらいたいと思いました。

主演の可愛い長尾くんが一生懸命演技してました。
ソロモンの偽証のイメージの強い望月歩くんは
やはり涙を誘う上手い演技をしていました。
沢山の有名俳優が出てきていて
Amazonプライムの力の入れようを感じました。

因みにタイ版とアニメ版もあるらしいです。
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