あぴぽぱん

2つの人生が教えてくれることのあぴぽぱんのレビュー・感想・評価

4.1

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🤰 あ ら す じ 💃┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
アニメーションクリエイターになるために勤勉に励むナタリーは、正反対だけど仲のいい友人のゲイブの誘いに乗り1度きりの過ちをおかす。その結果、大学卒業式の夜、妊娠検査薬を使う羽目に…。5ヵ年計画を綿密に立てていた彼女の人生は…?陰性と陽性、両方の結果の先に待つ未来を丁寧に描く。
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主人公役の#lilireinhart が兎に角いい子で可愛いから、字幕苦手な私も最後まで苦になることなく見れました!

ドラマーで今を大切に生きている同級生ゲイブ。
5ヵ年計画と「計画なくして成功なし」という言葉を重んじている真面目かつ慎重派なナタリー。
冒頭の感じからして、お互い大学で1番仲のいい異性の友人といったところでしょうか。
おや?それはナタリーだけで、ゲイブは少しナタリーに気があるようなないような…?
と言うのが私の最初の印象でした。

今作は1998年の映画『スライディング・ドア』を彷彿とさせる設定になっています。
人生は沢山の選択が積み重なっていて、あの時こうしておけば…と思う事って結構多いですよね。
どちらの映画も選択と言うより結果から分岐する展開になってはいますが、どちらの人生を歩んでも、自分次第で素晴らしい人生になる。ということが今作で強く感じられました。

5ヵ年計画が始まる前からポシャることを阻止し、無事にLAでの新生活を始める陰性パート。

キャリアのために一生懸命勉強した彼女が夢を一旦諦めなければならなくなる陽性パート。

両者が交互に進行していき、最終的にはそれぞれ違う方向から幸せを掴むのですが、私は特に後者パートに感情移入してしまいました。
別に全然自分と重なる部分はないのですが、ナタリー頑張れ!!という気持ちになりました。

そんな気持ちになったのも彼女がとても素直でいい子だったからだと思います。
また、幸せを掴めたのも彼女が素敵だったからです。
この映画から学ぶことは、人生は計画通りにはいかない。
けど、不貞腐れることなく、実直に生きていれば、必ず誰かがその頑張りを見ていてくれるし、幸せになれるんだということです。
あと、自分の気持ちに正直になること。もですね!これが結構大事だなと最後まで見て感じました。

⚠️ここからはネタバレになりますので、まだ見てない方は注意してください。

妊娠したことを告げた時のゲイブの対応がとても紳士で素敵だなと思いました。彼となら間違いなく幸せな人生を歩めるだろう
って見てて確信しました。が、そこからが長い…えっ、こんなにベストフレンドな2人なのに、カップルにはならないの?!って疑問がただただ頭の中を駆け回ってしまい、途中からはずっと早くゲイブとくっついてくれ陽性パート!!と祈る限りで陰性パートが入ってきませんでした。笑

両親もとても素敵で、いい家庭環境で育ったからこそ、ナタリーのような子が出来上がるんですよね。ナタリーが子供第1に考えることが出来たのも、きっと自身が両親に沢山愛情を貰ったからで、すごく素敵だなぁと思いました。友達選びも上手でしたね。親友もいい子で。

けど現実はこう上手くいかないんですよね。
ナタリーみたいな子は極わずかですから。
ゲイブがいい人で両親にも恵まれ、彼女自身がしっかりした子だったから子育てもできたし、最終的に夢を叶えることが出来たんですよね。そこら辺のうっかり子供出来てしまった的な人達はこうは上手くいかないと思いますよ。
この作品見ても何も感じないでしょうし…。
そしてその子達もまた同じ人生を繰り返し…
ナタリーのようないい子がその子たちの捌け口に
されてしまって足を引っ張られて人生に絶望する…

おっと、身近にそんな人が沢山いることを匂わせてしまいましたね。笑

令和に入り、アニメや仮面ライダーもシリアスにならずに幸せを掴む的な平和ボケした作品が増えていますが、現実はそう簡単には変わりません。冷たく厳しい社会の中を生き抜いていくためには、やはり、自分が信頼できる何かを見つけて、自分の気持ちに正直に生きていくことが大切です。
コロナもまだまだ騒がれていますが、周りの環境に
押し潰されることなく芯を持って生きましょう!



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あぴぽぱん

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