あぴぽぱん

ウエスト・サイド・ストーリーのあぴぽぱんのネタバレレビュー・内容・結末

2.1

このレビューはネタバレを含みます


♚ミュージカル【 2時間36分】
貧困/不良/悪行/対立/差別/喧嘩/警察/
移民/ダンス/洗濯/南国/ドレス/
赤と黄色/兄/友情/希望/銃/強姦/嘘/

元々1957年にブロードウェイで上演されていた
ミュージカル映画の金字塔である
『ウェストサイド物語』を
巨匠スティーブン・スピルバーグ監督が再映画化。

1961年版を見たことがないので、
自分の視点で比較が出来ないのですが
歌を歌うシーンの演出や細かい描写に
かなり違いがあると仰ってる方が多いようです。

私は冒頭からジェッツがすごく嫌いでした。
プエルトリコ系の店の営業妨害をするシーンは
最近のロシア系の店を破壊する人々の様で不快だし
更生しようとしているトニーを邪魔する
仲間達にかなり腹が立ちました。
喧嘩を生き甲斐のようにしてるような若者たちが
意味不明すぎるいう気持ちでいっぱいでした。
日々の不満のやり場、解消先なのかもしれませんが
違うことで発散してくれよって思います。
まぁ現代は恵まれてるからだろと言われれば
それまでかもしれませんが、実際トニーとマリアは
幸せだったわけです、このクズ達が邪魔しない限り。
育ちを言い訳に他人まで巻き込むなと思いました…。
ジェッツがレイプしたことで最後のチャンスが
なくなってしまった、許せないです。
いつの時代にも足を引っ張る人間が多いなと感じました。

時代設定が一昔前なので、現代日本に生きる私達には
少々予備知識を入れておかないと、
理解できない言動が目にありました。
50年から60年にかけてはアフリカ系の
アメリカ人公民権運動が盛んな時代で、
同時に経済面でも文化的にも高度成長を見せてた時期で
まさにアメリカ激動の発展期が舞台です。
また、プエルトリコにおいては1952年に
スペインの植民地からアメリカのコモンウェルスとして
内政自治権を獲得し、雇用確保のために多くの人々が
大都市に移住していた頃にあたります。

その時代のうねりに翻弄されてる人々の心情を
当時あったニュースをネタにロミジュリと被せて
作り上げられたストーリーとなっています。
話の展開はほぼロミジュリと同じです。
2人がコソコソと会うシーンもよく似ています。
ジェッツのリフはマキューシオにそっくりだし
マリアの兄ベルナルドはまるでティボルト…。
マキューシオがやられてやり返すティボルトにロミオと
全く同じで、ここまでストーリー被せてるのに
違う作品としてつくりあげて許されるの?
とまで思いました、正直びっくりしてます。

音楽の美しさがこの作品が評価される所以だと
見ていて感じましたが、それは今作に
限ったことでは無いので評価点に繋がりません…。
やはりサウンド・オブ・ミュージックと
近しい印象を受ける曲調のものが多かったです。

元々はユダヤ教徒とキリスト教徒の対立と
も考えられていたこともあり、種族や文化、
宗教、男女などあらゆる違いの中に生まれる差別と
それを超越する純粋な恋心をテーマとしています。
原作通り2時間半に渡る長編になってるので
苦手な人は間違いなく寝ると思います。゚(゚^ω^゚)゚。

同じ人種問題のミュージカル映画なら
1960年代設定のヘアスプレーのほうが
わかり易く、オリジナルストーリーであり
サラッと見れて断然オススメです。
禁じられた恋ではやはり基のロミジュリに勝たないし
2022年版を見るくらいならまず1961年版を見る方が
良かったかもしれないなと思いました。
それで好きだったら今作を見るという方がいいかも…

因みに1番好きだったシーンは
予告でもあってた「America」を歌うシーンです。
このシーンは1961年版も見たのですが、
圧倒的に今作の方が美しかったです。
内容とこのシーンだけは映画ファンなら
おさえておきたいポイントかもしれません。

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