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私の帰る場所のsweepのネタバレレビュー・内容・結末

私の帰る場所(2021年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

同じくアカデミー賞2022で短編ドキュメンタリー賞にノミネートされているオーディブルも印象強かったですが、今作はもっと印象強くて驚きでした
去年、とんでもなくおもしろくて衝撃を受けたMyOctopusTeacherを思い出すほどでした


町を捉えた映像が多かったですけど、それによってホームレスの方々の生活との対比が感じられました

町を写した映像が動いていった先にホームレスの方々のテントが写るシーンとか、
仕事終わりで、そのままどこかに出かけるのか家に帰るのかと一見思うようなシーンで、着いた先がホームレスの方が身を寄せる場所だったってシーンとか、
普段の町の中で実際に起きていることなのだと痛感させられました

ホームレスの方のセリフの1つ1つが心に刺さりました

日本では(少なくとも自分が住んでいるところでは)ホームレスの方は一切見かけないので、この作品での都市での状況が現実とはあんまり思えないのではないかなって、他人事のように捉えてしまうんじゃないかなって冒頭は思ってましたが、映像やセリフからまっったく他人事ではないということを痛感しました。

こうやって、この問題に対して感じられたからには、これだけで終わるのではなくて何かしら行動を、当事者を直接助けるようなことはできなくても、この問題についてもっと知ろうとするとか、何かしら行動しないといけないと感じます。
でないと、この作品を観て考える機会を得たのに、観終えたら忘れて終わりなんて、問題を目前にして素通りしてるだけです。
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