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マリア・レッサ:フィリピン 強権国家との闘いのdiesixxのレビュー・感想・評価

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ドゥテルテ政権と戦うジャーナリスト、マリア・レッサと、彼女が代表を務めるニュースメディア「ラップラー」の戦いを追ったドキュメンタリー。
冒頭は市長時代のドゥテルテとマリアのインタビュー映像。不機嫌になったドゥテルテが「俺は何人も殺してきた」「こないだも殺した」「必要なら君も殺す」と飛ばしまくる。高圧的な記者会見、政権批判をネットに上げると無数の誹謗中傷、メディアの社屋まで突撃(生配信付き)してくる過激派の支援者で、なんとなく彷彿するのは、今の日本の与党というより、維新やN国あたりのポピュリズム、反知性主義的勢力だと思う。対岸の火事ではなく、「地獄」はすぐそこまで来ている。
ラストに声を揃えて「一歩も引かない」と決意表明するラップラー社員の笑顔が印象的。
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