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神経衰弱ぎりぎりの女たちのdiesixxのレビュー・感想・評価

神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)
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アルモドバル初期作。前作の『マタドール』と比べて変態みは薄いものの、電話機をはじめ登場するアイテムの一つ一つがキュートで目を奪われる。愛人に捨てられた中年女のところに、愛人の息子とその恋人が部屋を借りにきて、指名手配のテロリストと関係を持ってしまった女友達も助けを求めにやってくる。いくつもの偶然が、都合よく重なっていくが、気にならずに見られるのは、どぎつい原色のセットと美術に彩られた世界観がしっかりと構築されているからか。50年代ハリウッドのスクリューボールコメディを、ジャック・ドゥミがカバーしているような不思議な映画。
劇中の「殺人犯の息子が血染めのシャツで帰ってきても安心!」みたいな洗剤のCMで爆笑。マリア・バランコがエロ可愛い。
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