『波紋』『怪物』…、最近流行り(?)の二文字邦画のトリは『渇水』。
河林満の同名小説を実写化、生田斗真が孤独な水道局員を演じたヒューマン・ドラマは白石和彌初の企画プロデュース作品。
記録的な水不足の中、市の水道局員が料金滞納者の家を訪ね馬事雑言を浴びながら任務を遂行する。
そんな中、ある少女か放つ
「止めるんですか、水道。」
ー最近の邦画で屈指の重さを誇るこの台詞があまりにも印象深い。
社会格差や貧困、そして育児放棄をテーマにしている重厚な作品で、主人公本人の事情も絡みつつの展開をみせる。
ただ、惹き込まれる内容と味のある演技で実に見どころの多い作品だっのだが、最後の方が少し適当に感じてしまった。
ワザとなのかどうかは知らないけど、個人的にはに色々な部分を描ききって欲しかった。
それにしても門脇麦のスゴい所は、その役になったらもうそれにしか見えなくなる所。初だと思うク○親っぷりもあまりにも見事だった。
彼女の物語もなんだか中途半端に投げ出していて勿体ない…。
そしてここ2作品連続で最初のカットから真っ裸で登場の生田斗真がいっさい脱がない。
あのシーンで脱いだらええのに‥とか思っていたが、状況踏まえると紛うことなき犯罪者でありただの変質者である(笑)