磨

怪物の木こりの磨のレビュー・感想・評価

怪物の木こり(2023年製作の映画)
3.4
目的の為なら手段を選ばない冷徹サイコパス弁護士に襲いかかる、被害者の脳を奪い去る連続猟奇殺人犯・・という、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した倉井眉介の小説の実写映画化したサイコスリラー作品。

元々三池監督作品には過度な期待をしない事にしているけど、本作は特に“サイコパス”と“殺人鬼”‥という表現が妙に安易に感じてしまい、あまり期待してなかった。
…が、そうやって観たらそれなりに楽しめた作品ではあった。これが配給会社がやたら推してくる邦画との正しい向き合い方だと改めて思う(笑)

演出としては大衆向けに作られているからか(テーマや監督を考えると)なかなかにヌルめ。ちょっと無理のある強引な展開なども含めて、作品にもっと深さやエグさなどを期待していたのでやや拍子抜けだったかな‥。

亀梨も悪くなかったし全体的にも見どころの多い配役だが、いかにもソレっぽい染谷将太や渋川清彦に目を奪われてしまったのも事実で、この2人がサイコ弁護士とクールビューティ刑事の添え物的存在になってしまったのは残念でならない。


そんな美人刑事の菜々緒や婚約者の吉岡里帆はとても眼福で御座いました(笑)
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