面白いのに何かが残念に感じてしまう、そんな映画だった。映像表現の"どこか違う感"は終盤で典型的なバトル映画に成り下げる。吉岡里帆が良かったのも分かるけどそもそも皆衣装が現実離れしすぎてる。俗世の話なのに。
唯一共感できたのは、「人が望む普通の毎日とは当たり前の繰り返しではなく、人為的現象の連続性が生み出す幸福」という考えだった。摩訶不思議ではなく単に難解。
エンドロールで驚いた。西野亮廣のクレジットの事もあるけど、これを相馬大輔氏の映像だと言われてもどこか信じきれないのだ。スタイリッシュな映像が安価なCGと混ざって見応え悪くなってる。キマってるシークエンスも勿論あるが、蜷川実花監督が写真家という事もあり期待しすぎたのかもしれない。何故「Diner ダイナー」だけあんなに面白かったんだろうな...
監督が10年間構想を持っていたと言われる本作。その長さもあってか、役が実年齢と外れている為、衣装とも相まってダサく観えたのは自分だけかな...特に柴咲コウさん。
ちなみに、劇中では僕と同じ高校生を演じている神木隆之介だが、実際の自分との年齢差は13歳である。彼が演じてるからかもしれないけど厨二病感が消えない。
橋本愛があの良い〜ポジションで出ていたのに1分足らずで終了だってのも残念。
