好きなモノ、興味のある部分だけで構成したんだと思う。
それは同じ嗜好を持った同調する人にはたまらない作風であることは間違いない。
寿司で例えるならウニだけ、スイーツだったらブランデーケーキだけ…みたいな展開?
それはある意味作り手としては正しいのだろうけれど、興味のない人には楽しめないというリスクを伴うものかもしれない。
原作(未読)の、おそらくかなり偏った作風を映画という別のジャンルの表現で、別のアーティストが再構築して、化学反応が起こり…というのが…理想的ではあるんだと思う。
入場特典で、原作のポストカードを頂いたが、多分蜷川監督と向いているベクトルは違えど、比重のエネルギーのかけ方は似ているタイプなのかもしれない。
作り方の姿勢としては凄く正しいし潔いのだと思う。
役者さんたちは凄く頑張っていたと思う。
でも自分は楽しめなかったです。