2023年2作目
ストーリー
覇権を獲るアニメを撮るため、日夜身を削るアニメ監督・ヒトミ。
アニメ「サウンドバック」を作る中、ライバルアニメ「リデルライト」の天才アニメ監督・王子との対談を迎える。
対談で覇権を獲ると大見得を切ったヒトミは、さらにアニメ作りにのめり込んでいく。
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2人の対決を描く！みたいな感じだと思ってたんですが、実際は追い詰められたヒトミが周りとの関わりを通して自分自身を見つめ直し、一つの何かを成し遂げるみたいな成長ストーリーでした。
故に、王子役の中村倫也の出番はそんなに多くはありません。勝手にW主演だと思ってた。笑
誰かの心に刺さる作品を、いつか誰かに思い出してもらえる作品を、その一作だけを作ることができれば…という熱い想いに胸打たれる映画でした。
失うことで得られる何かもある、というのはまさにヒトミの心情そのものでしたね。
行城さんがヒトミの才能である芯の強さを見出していて、この人と仕事がしたい！と思っているのが伝わってきてすごくよかったです。
芯の強さだけは最初から変わってないんですよね。その強さが一生懸命さと交わった時に、スタッフたちに認められ、素晴らしい一作を作ることができた…っていう。
こう考えると監督って人柄まで見られちゃうの怖いですね。笑
行城さん役の柄本さんのファンデが濃いな…という場面があったりしたのですが笑
皆さん演技が素晴らしかったと思います。
初期のヒトミと後期のヒトミで対比させるシーンがあるんですけど、後期の成長具合は素晴らしかったです。
初期のヒトミのスランプ具合があんまり描かれてなかったので、作品への思い入れが微妙に感じにくかったのが難点でした。
