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環状線の猫のようにPART2:バック・トゥ・ザ・ビーチ

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環状線の猫のようにPART2:バック・トゥ・ザ・ビーチの作品紹介

環状線の猫のようにPART2:バック・トゥ・ザ・ビーチのあらすじ

モニカとジョバンニが別れてから3年が経った。双子姉妹が犯した万引きの責任を取って一度は刑務所に入ったモニカだったが、ロンドンから帰国予定の息子に心配をかけないために、政治家のツテを持つジョバンニに助けを求める。彼のおかげで刑務所から出られたモニカは、代替刑として教会に住み込みで奉仕活動をする羽目になる。いっぽうジョバンニは現在のパートナーと文化施設をつくるプロジェクトを進めるが…。(c) 2020 WILDSIDE S.R.L. - VISION DISTRIBUTION S.P.A.

環状線の猫のようにPART2:バック・トゥ・ザ・ビーチの監督

リッカルド・ミラーニ

原題
Come un gatto in tangenziale - Ritorno a Coccia di Morto
製作年
2021年
製作国・地域
イタリア
上映時間
111分
ジャンル
ドラマ

『環状線の猫のようにPART2:バック・トゥ・ザ・ビーチ』に投稿された感想・評価

前作と同じくCS録画を鑑賞。
きました、 続編の方が1作目よりさらに面白かったパターンです。
いや、しかしこの面白さは1を観ているからであって、これはやはり続けて観ていただきたい。

映画が始まるとモニカは双子の異母姉妹の万引きの罪を被り刑務所に服役中。
ジョバンニの口利きで刑期中のお勤めは教会での奉仕に肩代わりされますが・・・
神出鬼没の不気味なお目付け役シスター登場。
繰り返される「私は無実よ」「はいはい・・・(=皆そう言います)」という不毛な会話。
やはり繰り返しはギャグの基本。

前作から続く主人公たちの悪夢ネタもケッサク。
ベルイマン『第七の封印』の死神、キューブリック『シャイニング』の双子のパロディには大笑いしました。
モニカのシチュエーションに合わせたTシャツ・ギャグも健在。

13~14歳だったジョバンニとモニカのそれぞれの娘と息子も16~17歳に。
大団円は前作からお馴染みの皆が集う大衆海水浴場にあらためて主要キャラが全員集合。
この海水浴場、イタリア語で“コッチャ・ディ・モルト”(死者の頭蓋骨)とスゴい名前で笑ってしまいますが実在する美しいビーチだそうです。

前作と比較してとくに笑いの要素が大幅にパワーアップ。
前作で消化不良と感じたところもいろいろと解決して楽しませてくれました。
ひょっとしたら3もできるかも。
犬
3.2
魂

モニカとジョバンニが別れてから3年後
双子姉妹が犯した万引きの責任を取って刑務所に入ったモニカだったが、息子に心配をかけないためジョバンニに助けを求める
彼のおかげで刑務所から出られたモニカは、代替刑として教会に住み込みで奉仕活動をする羽目に
一方、ジョバンニは現在のパートナーと文化施設をつくるプロジェクトを進めるが……

続編

あの歌も

笑い
ドタバタでした

教会でのあれこれ

ロマンスの感じも

最後まで驚きです
akrutm
3.7
前作『環状線の猫のように』のラストでいい雰囲気になったモニカとジョヴァンニは、結局すぐに別れてしまう。ところが3年後、双子の姉妹の万引き事件に巻き込まれて服役することになったモニカがジョヴァンニに助けを求めたことをきっかけに、二人は再び交わることになる。そこから、二人の個人的な恋愛だけでなく、文化、福祉、地域社会をめぐる分断を越え、「共に生きること」の可能性を模索していく姿を描いた、リッカルド・ミラーニ監督による社会派ロマンティック・コメディである。

前作ほどのインパクトがないのは続編だけに仕方ないとしても、モニカとジョヴァンニを演じるパオラ・コルテッレージとアントニオ・アルバネーゼの掛け合いは相変わらず面白い。マクガイア・シスターズを思わせる双子姉妹や、さらにパワーアップしたジョヴァンニの元妻など、前作のキャストがほぼ総出演しているのも嬉しいところ。

また、単なるコメディに終わらず、社会派としてのテーマもしっかりと組み込まれている。前作では、ローマの「中心=富裕層」と「周縁=貧困層」という二つの分断された世界が、ある出来事をきっかけに交わり、互いの現実を知っていく過程が描かれていた。そこでは、善意のエリートが抱える偽善や、貧困層の社会制度に対する無知など、単純な善悪には還元できない複雑な対立がきちんと描かれていた。それに対して本作で前景化されるのは、文化と救済は本当に対立するものなのか、という問いである。モニカは服役する代わりに教会で社会奉仕を行うことになり、そこで貧困者を支援する活動に携わるようになる。一方、ジョヴァンニはその教会のすぐ隣に建設される文化施設のプロジェクトに関わっている。作中でモニカは「文化で飯は食えない」と言い放つが、本作では、社会的弱者を直接救済しようとする活動と、文化によって人々の意識や地域社会そのものを変えようとする活動が対置される。そして、それらが必ずしも相反するものではなく、モニカとジョヴァンニの関係と同じように、異なる立場の人間が共存しながら地域を支えていく可能性が描かれているという点で、本作は前作以上に「共生」というテーマを正面から扱った社会派作品ともいえる。

なお、イタリア語の原題には『Ritorno a Coccia di Morto(コッチャ・ディ・モルトへの帰還)』という副題が付いている。コッチャ・ディ・モルトは、文字どおりに訳せば「死人の頭」を意味する海岸の地名で、前作では高級リゾート地と対照的な大衆海水浴場として登場し、ローマにおける階級格差を象徴する場所の一つになっていた。本作では、そのコッチャ・ディ・モルトが、モニカとジョヴァンニが二人の関係を周囲に打ち明けようとする場として再び登場する。前作で二人を隔てる社会的・文化的な差異を象徴していた場所が、続編では二人がその関係を公にする場所へと変わっていることを考えると、「コッチャ・ディ・モルトへの帰還」という副題そのものが、二人の関係と作品のテーマの変化を象徴しているようにも思える。さて、二人の関係は最終的にどうなるのか。それは本作を観てのお楽しみである。