mii

シティ・オブ・ジョイ 4Kデジタル・リマスター版のmiiのレビュー・感想・評価

4.4
すごく観たかったのに時間の都合がつかなくて行けずに諦めていた本作。
また近くで上映されるのを知って めちゃくちゃ嬉しかった!
しかも二本立てで もうひとつはわたしの大好きな「ダーティ・ダンシング」
パトリック・スウェイジ祭りしてきちゃいました。

彼が原作に惚れ込み ノーギャラで出演。
1992年に公開された本作は DVD化されていない幻の名作。
劇場公開を逃すと観る事ができないので
どうしても観たかった。

人生に躓いた時に
逃げるか 傍観するか 飛び込むか?

偏見にも負けず 搾取にも立ち向かってゆく
「生きる」というエネルギーがダイナミックに伝わってくる。

生きるために労働をする。
貧しくとも誇りを持ち暮らしている様がスラム街の人々から伝わり
暑さと共に 熱い生気が画面からみなぎる作品。
赤ん坊の誕生シーンもありましたね。

マックスは少女を死なせてしまった事から
医者を止めて逃げるように着いた地が カルカッタのスラム街。
彼は人生の目的を見失っています。

着いてすぐにスラムの洗礼を受けるが
彼を救ったのがハザリ。
彼は 自分が一家を養うんだという家長としての尊厳を強く持っており
以前に住んでいた土と 新しい土地での土を混ぜたあの鉢植えは
ここに根付くのだという彼の決意。
「花の種を植えて 娘が嫁ぐ日にその花で彼女を飾るんだ」と
裸足で人力車を引っ張るハザリの姿は 子を持つ親の鑑。
その家族愛に 心打たれます。

2人が交差し 人生の指標を見つける成長譚。

ラストでマックスが「生きる喜びを感じる。ここに来て良かった」と言ったように
わたしも今日ここに来てこの作品を観れて良かった。
この日は感動で涙が溢れた映画鑑賞となりました。
mii

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