mii

生きるのmiiのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
3.8
「命短し 恋せよ乙女」と歌う渡辺の目から 大粒の涙がこぼれる。

この作品で好きなのが
隣でバースデーパーティーを開いている者たちのハッピーバースデーの曲。
ミイラであった渡辺が生まれ変わった瞬間であるからね。

反対に残念なのが
渡辺が30年間で見た事のない美しさの夕焼けが観れない事。
白黒映画の残念な所ですね。

お葬式のシーンが分からない人が大勢居るのに加えて
日本語なのに 何を言ってるか分からないのもあり
あの場面 長く感じてしまったな。

ブランコのシーンは胸が熱くなる。
序盤で涙して歌ったあの曲を 再度渡辺が歌う。
あの時とは異なる心情である事を感じ
雪が降り寒いだろうけれど そう感じさせない渡辺の姿。
やりきった彼には満足感で満たされていたに違いない。

このオリジナルは 同僚に仕事の姿勢を残した事よりも
渡邊の生きたという満足感の方が強く感じたのよね。
「生きる LIVING」の方は 両方同じくらいに感じたの。
ほぼ同じ内容なのに 見せ方によって感じ方が異なるのが面白いですね。
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