この映画を観て、美術展に行くまでがセットだと思った。
技術ではなく表現の「スタイル」を知るための入門編のような作品。
子供との仲が良好なことに驚かされた。
生活のためにでも自己主張のためにでもなく絵を描き続けている、まさしく「絵描き」として生きている人だと思った。
得たものや描いたものを惜しみなく誰かのために渡す、エネルギーの流れを生きながらにして知っている人なのだと思う。
人物の情報、時代背景、美術品に関する知識がうまくまとめられており、どれもが映画の流れをじゃましていなかった。
彼の人となりのような映像だった。