雨宮はな

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ーの雨宮はなのレビュー・感想・評価

2.0
扱っているテーマが興味深いだけに、主婦のはっちゃけ物語に留まってしまったのが残念。
フィクションとはいえ、主人公に都合が良すぎる。

中絶のしにくさや、自分の体のことを他人(しかも男)が決める気持ち悪さは感じられたがほんのワンシーン。
電話の内容やグループの参加メンバーで妊娠に困っている人間の幅広さが表現されているのは面白かった。
時代背景的に仕方ないのはあるが「黒人ばっかり不当な扱いを受けている!」という主張には辟易した。

主人公の感情の勢いや自分に重ねて(共感?)他人を救おうとする思考と言動は、いかにも“女性”だと思った。
“男性”の気持ち悪さと同じくらい、主人公が“女性”の気持ち悪さを出していたと思う。
雨宮はな

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