さよなら僕のマクガフィンたち

RRRのさよなら僕のマクガフィンたちのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.5
世の中の大抵のものは、引き算をしてこそ良作になると、なぜか信じています。
が、この作品は足し算。友情、恋愛、家族、バディ、アクション、そしてダンスなど、祭の一種。

映画途中で繰り広げられる2人のナートゥダンスは、今年の映画のシーンの中で最も幸福なシーンではなかろうか。
西洋の文化にひと泡吹かせるだけでなく、シンプルに2人のキレのいいダンスとカッコいい音楽に心踊ってしまう。

ラーマもビームも実在した運動家らしい。ただし、実際には2人は接点を持たなかったため、イングロリアスバスターズ的な歴史改編モノとなる。
最高にハッピーなエンディングにも、8人の活動家が登場する。(ガンジーやネルーは出てこない)。

正直、インド独立の背景を知らなくとも両手放しで楽しめるのだが、
これを機に少し勉強してみるのもいいかもしれない。特に、本作であまり登場しなかったサフラン色、そして現政権の思想あたりも。

IMAXレーザーGTにて鑑賞。