よかった!愛国心あふれるインド映画。
まるで「シュワちゃんの『コマンドー』のノリで、市川崑がアクションインド映画を撮った」ような作品。
■映像、編集がすごい
・立体感がすごい。光と影の表現がとても豊か。ライティングがすごい。
・奥行きと見やすさのバランスがすごい。被写界深度が絶妙。
・画角の広いカットが多いけど全く単調にならず、画力がありどれもゴージャス、
・カット割りが多いけど、全く気にならない
・充血した目の表現などよく見ると細かい表現が素晴らしく、1つ1つの画にストーリーがあり、きちんと静止画で成立するようになっている。
・なので、説明臭いセリフがない。
・「んなあほな」な表現のオンパレードだけど、撮り方と編集が上手くて見ちゃう。
■ストーリーが熱い
軸はわかりやすい男の友情もの。
で、細かいところでインド神話や歴史、未来のことなど、色んなメッセージを入れてきている。知識のある人は考察のしがいがあるし、何よりインドの人にビンビン響く内容なんじゃないかな。(まるで宇宙戦艦ヤマトを見て、色々感じる日本人の如く)
ラーマとシータ:まさにラーマーヤナ。終盤のラーマはヴィシュヌの化身そのまんま。
ビーム:マハーバーラタのビーマに、薬草のハヌマーン
読み書きを覚えたい的なことを言うビーム:知識を武器にする未来(今)のインド人
ターンダヴァっぽいあのダンス
スタッフロールで泣いたの初めてだわ。