漫画版が好きで視聴。
さすが登山の国フランスの制作だけあって、細かな表現が素晴らしい。
山特有の、背筋がゾクッとするシーンが多かった。
ただテンポが良い分、ストーリーを端折りすぎた感があり、作品の深みが伝わらない気がする。
もっとドップリ描くと良かったと思う。(山の魅力に取り憑かれている羽生の無愛想さや心理、グランドジョラスでの極限状態などなど)。
原作や漫画版を読んだ人の頭の中を、視覚的に補完してくれる良質の映像作品ではあるが、初めて触れる人にとっては普通の登山映画になっているのがもったいない。
なお羽生、長谷は実在の人物がモデル。ジョージ・マロリーは実在。