北野武監督作品が大好きなので余計にがっかり。
歴史解釈としては興味深いけど、映像作品としては非常に単調。トレイラーで十分だった。
130分という上映時間に対して、北野監督がよく言う「静止画でも成立する」ような印象的な画が少ない。そのためかカット割りがかなり多い。監督の言う『引き算』の考え方が乏しいとも感じた。
「俺の映像を見てくれ」ではなく、「俺の歴史解釈を聞いてくれ」という思いのほうが強かったのかな。
黒人の弥助が出てきたり、男色、各歴史上のイベントなど、時代考証はしっかりしてる。
評価とは関係ないけど、、、
・冒頭に時代背景や状況の説明がテキスト表示。説明を嫌う北野監督にしては意外だった。
・後半につれて撮影に慣れていったのか、木村祐一の演技が板についていくのが面白い
・一番演技がうまいと感じたのは大竹まこと