肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

屋根裏のラジャーの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)
3.7
ジェネリックジブリが本格的な雰囲気と作画を携えて児童書の感動に息を吹き込み日本代表アニメーションスタジオとしてやっとイマジネーションが産声を上げたかもしれない
役目を終えて忘れさられる"空想上の友だち"の消えない為の転生と"第二の人生"
そして「想像力」の持てる戦い

今作のヴィランはイケオジじゃない。「現実」という名の「願い(夢)」をむさぼり食う"子どもおじさん"だ!!

ジブリスタジオから抜け出した「子会社」みたいな印象で、いまいち"所詮の呪縛"がついて回る「スタジオポノック」長編アニメ第二作目なのですが…期待してなかっただけに、延期の甲斐もあってか"世界に恥ずかしくない&自信を持って前面に出せる"アニメ映画として"成った"ものが誕生した印象です。
だって「世界のネズミー」にアニメ映画を同日にぶつけられる不遜というか、向こう見ずというか、"定められた「勝てない戦い」"に挑むなんて、その精神に乾杯しようじゃありませんか!
だって似てる非なる「ジブリ」じゃねんだぞ!?「新海誠」作で日本限定でトントンレベルだぞ!?
これぞTOKYOリベ%%&¥¥…マジ卍😉

ネズミーは熱く推される"プッシュウェーブ"な精神性でしたが、"目頭にくる感動"という点ならむしろこっちの方が推せるくらい両作見た甲斐のあるアニメでしたよ!
"日本原作"やオリジナルにあまり頼らなかった"過去のジブリ"の呪縛に未だ縛られてる意味や意図は少々不明ですが、「原作」選定とそれを「互換」する脚本力もやっと備わってきた証左になった映画とも言えますね。

日本舞台じゃないからこその、"洋ファンタジー"の気風は「ハリポタ」と大作に無駄に誇張して希望を持たせる真似をしたいわけじゃないけど、そのイマジネーション(想像力)が繋がっていくかのような"和(アニメーション)✖洋の融合"が本領を発揮した"現実のすぐそばのファンタジー"と言える気持ちいいものになっています。そういう意味では「エピックファンタジー」ではないけど、『ネバーエンディングストーリー』的とも言え…

今作が一番に推せる部分は、なんと言っても"映像技術の進歩"なんですよね!とんでもなく人物モデリングが"リッチ"になった!!
制作インタビュー談によると、フランスの会社の"不世出の技術"により人物の"陰影の厚み"が倍増して、申し訳ないけど正直"チープジブリパ…擬"な印象が、「SIE・A(SONYアニメーション)」が牽引する"アニメーション(二次元的)CG"に近い印象の"立体感"が増しました。

ネズミー『ウィッシュ』では、王妃が黒幕…ではなく「ジェンダー」の面でヘイトが向かない"風刺パワー"として"二世代"にエネルギーを持たせていましたが、こちらは「親子」という形態に"誰もがつらい「現実」に向き合うパワー"としての「イマジナリー(友情)」を持っていたことに、"層の厚み"が感動に結びつきやすいパワーを持っていましたね。

ただ、映像は充分に見応えあるものに進化しているのに物足りない所は、ネズミーがクリアしたにも関わらず日本アニメで逆戻りしたかのようにも感じる"ヴィランの魅力"と"アクション(演出)"。
「ミスター・バンティング」を演じたイッセー尾形さんの飄々とした感じが逆に不気味で「ジブリ」っぽさも加味して素晴らしかった。
その相棒である「隈ひど黒髪少女」も『サイレントヒル』の「アレッサ」や貞子に通じる部分があり、ホラーキャラとして相当な不気味さを放っていたんですけどね…
もっと"ヴィラン側の戦略&思想や魅力"を掘り下げるべき!映像面での演出も込みで。

バンティングの必殺的な攻撃手段もあるし、これもジブリ的おぞまし演出なのだけど、(掃除機かよ…)といういつまでその画で時間稼ぎするつもりなんだ?チュルチュルに吸い込んでしまえよ!!って逆にストレスに感じるような"狂気のバリエーション"不足が否めない上に、少女もオドロオドロしい移動手段を持っていながらも、基本戦術が"つかみ合い"なので、そこはもっと"映像的刺激"を模索するべきだったのでは??とは思わずにはいられない"現実意識の冷め"を感じてしまったんですよね…
バンティングと少女の"関係性と個性"を与えたのなら、そうなる由縁と思想・野望、どう成り立ったのか?の"説得力と魅力"を演出してドラマに"「陰」の深み"を与えないとどうしても"物足りなく、浅い"物語になってしまうんですよね…
もっと「子ども(の持つ可能性)」を吸収する『巨悪』としての存在を強めるべきだった…

これまで比較参照という意味で『ウィッシュ』と『屋根裏のラジャー』を同時に語ってきましたが、ネズミーは「スター」とこちらは「想像力(幻)」という形で『パーティクル(光の粒)』演出まで共通していると、必然として両作比較検証しなければいけないわけでして・・・
その"光の粒"もクリスマス限定のハピネス(幻)にするのか?"創造を現実"にする為の「原動力」にするのかも貴方しだいになりますね?👊😉