さよこ

屋根裏のラジャーのさよこのレビュー・感想・評価

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)
4.7
【2024年の願掛け元旦ムービー💫】
ウィッシュと迷ったけどこっち選んで正解だった🙆

🌱全体の感想
泣いた、泣いたよー!
元旦ムービーに選んでよかった。綺麗な涙でた。3回泣いた!

🌱アニメーション
絵柄がとても好き。星空のシーンは、夜空に奥行きがあるような描き方をしていてとても立体的だった。町並みはレトロな洋風でとても好き。

🌱構成
オープニングとエンディングのシーンに繋がりがあって好きな構成。

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⚠️この先、ネタバレあります⚠️
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🌱見事なシーン
不審者の侵入を訴えても母親に信じてもらえず、アマンダとラジャーが言い合いするシーンは、アマンダのなかにある相反する意見を代弁してぶつけ合っているのかと思ったけれど、次第にイマジナリーが独自の意見を持っていることが分かる描写に変化してきて、この視点のズラし方が見事だなと思った。アマンダの理想の存在だったはずが、次第にフェアな存在へと立ち位置が変化する感じ。凄く良かった。

🌱気になったシーン
今までイマジナリーたちは大人からは''存在しないもの''として扱われてきたはずなのに、アマンダがバンティング(悪いおじさん)の存在を伝えても仲間たちから信じなかったのは何だか哀しかった。信じてもらえない歯がゆさや切なさは身を持って感じてきたはずなのにね。

🌱敵キャラおじさん
敵キャラのおじさんがちゃんと不気味でちょっと怖かった。子どもの心(イマジナリー)と、大人の邪悪さのアンバランスな危うさは、現実世界にもいるんだろうなと思って少しぞわっとした。かつてこの二人にどんな幸せな時間があったのか、どうしてこんなに歪に成長したのかなど深堀りした描写があまりなかったのは若干物足りなかった。黒髪のイマジナリーは何を思ってあのおじさんと一緒にいたんだろう。黒髪少女の視点にとても興味がある。

🌱泣きどころ
・イマジナリーたちがずっと待ってるの泣ける
・引き換えして助けに来てくれたの泣ける🥽
・ラジャーの誕生秘話泣ける
・れ、冷蔵庫〜!!!🐕

🌱その他
・言いつけを忘れない、ママを守る、泣かない。
・イマジナリーフレンドはソウルメイト
・世界の偉人たちが出てきたの楽しかった
・旦那さんが亡くなってママも大変なはずなのに、子どもと穏やかに接するママが優しい…
・時計仕掛けのオレンジぽい曲を口ずさんでない?
・病室での戦いはイマジナリーの域を超えちゃってるのでどゆことだ?て少し戸惑った。

🌱余談
どこで読んだか忘れちゃったんだけど、壁に話しかけたり植物に話しかけるのは特段心配しなくてよくって、もしも壁や植物から返事がきたらいよいよヤバいからメンタルクリニック受診したほうが良いって聞いたことがある。一人二役で会話してるんじゃなくて別人格が現れたら要注意なんだとか。…という話を思い出して、悪いおじさんの挙動はやっぱ怖いなって。

🌱余談2
ちょうど本編が始まる直前に例の地震が起きて、もう周りも暗くなってるし、さっと都内の震度しか確認できなかったけど、けっこう長い時間揺れてたので少し不安になりながら映画鑑賞を続行した。映画を観終わったあとで被害の大きさを知って呆然とした。震源地が大変なことになってるときには、現地の人たちの安否確認をしたい人もいるだろうし映画観てる場合じゃないから緊急速報みたいにシアター内で情報が見れたらいいなって思った…。1人でも多くの人が救助されて、1日でも早く日常に戻れるくらい復興しますように。Filmarksで出会った皆さんのご無事をお祈りしています🎋
さよこ

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