さよこ

ミッシングのさよこのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
5.0
【Fan’s Voice独占最速試写会にて鑑賞🎬】
吉田監督のアフタートークもレビューの下の方にレポートしています。制作エピソードも満載なのでぜひ読んでもらえたら嬉しいです🙌

📰全体の感想
行方不明になった子どもを探す母親の必死さが場面によっては激しい空回りに見えるが、その振り乱した姿はやがて愛情の深さなんだと思い知る。そして母親とは異なる温度感に見える父親もまた違ったかたちで愛情を示していて夫婦の補い合いに胸が締め付けられた。

📰脚本
事実を伝えたいという信念を持つマスコミと、事実とは違った受け取られ方をする夫婦。そして事実を捏造されかける実弟など、本作はとても多様な"事実"に溢れていた。シリアスな場面と肩の力が抜ける場面の緩急、そして感情の緩急に振り回され、とても面白かった。

📰石原さとみ
石原さとみの演技が生々しくてえぐかった。こんなに身体中から全部の感情を乗っけて発散するタイプの役者さんだったのかと、とても驚いた。アフタートークでも語られていたけど今回の役作りのために髪や唇をワザと荒らしてまさに体を張った役作りをしている。さらに仕草や喋り方は劇中で揶揄されているように元ヤンそのもので、こんな蓮っ葉なキャラクターを演じることができるんだと石原さとみの役の幅広さを感じた。監督も可愛く撮ろうという気がさらさらないから、石原さとみとは思えない場面がたくさんある。この映画で一気に好きな女優さんになった。これからもたくさん映画に出て欲しい。

📰ちなみに
4/16開催のFilmarks主催の完成披露試写会に当選したので、後日登壇レポートもアップする予定です🎉

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📝アフタートークレポート
※ネタバレ防止で伏せ字あります
※録音/録画はしていないのでご安心ください
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司会は映画ジャーナリストの立田敦子さん、登壇は𠮷田恵輔監督です。一般参加者からの質問コーナーもありました🙌

司会:この作品は前作『空白』の直後に撮影され、また『空白』から繋がる物語だとお伺いしています。そしてご自身のキャリアのなかで覚悟のいる作品だったということですが、どういった部分に覚悟を持たれたのでしょうか。
監督:自分のこれまでの作品は"悲しいことやキツいことがあったときに人はどうやって折り合いをつけていくか"というテーマが多くて、前作の『空白』は折り合いの付け方を全部台詞に乗せることをしたんです。だけど折り合いをつけれずツラくなることって世の中にはたくさんあると思うんですよね。今回の主人公たちに起こった出来事だって実際に経験している人が世の中にはたくさんいるわけで。そういう経験をした人や関係者の方がこの作品を観たときに"その人たちを傷つけたくない"という思いと、でも誠意を持ってでも"言いたいことは伝えたい"という思いがあって、そういう意味で覚悟がいる作品でした。 

司会:この作品は主人公の他に、砂田(記者)という主人公たちとはまた違う立場のキャラクターが出てくるのが印象的でした。
監督:前作『空白』でもマスコミが出てきてて、本編では主人公たちとそんなに関わらないので、言ってしまえば"マスゴミ"的な立ち位置だった。でも自分がもしその仕事をしていたら、自分も主人公に対して同じことをしていたかもしれない…とも思っていて、マスコミ側の視点を堀り下げたいと思った。…とまぁ、そんな話をスターサンズっていう制作会社の社長の河村さんっていうおじいちゃんに話したら"そうだ!俺は!マスコミを!叩きたいんだ…!!!"て全然正反対のことを言われたんですけども笑 『空白』ではそのあたりを作品のなかに入れられなかったので、姉妹作品という位置付けでもある本作に入れました。

司会:石原さとみさんは以前から監督のファンで、監督作品に出たいと熱望していたそうですが、そのあたりのお話もお伺いできたらと思います。
監督:そうなんですよ。知人から急に「石原さとみに興味あるか?」て聞かれて勢いよく「ない!」て答えて笑 で、「興味はないけど会ってみたい」くらいのこと言ったら、しばらくしてその知人から電話が掛かってきて「石原さとみ、今日の夜なら空いてるみたいなんだけど」て。その日、僕は昼呑みしてたから、そっちに向かう頃にはお酒が回ってて、酔っ払ってたんだけど、とりあえず行ってさ。向こうから「監督の映画に出たいです!」て言うもんだから「あーごめんなさい!苦手ですー!!!(※身体を引く仕草👐)」ていうところからスタートしました笑

司会:苦手なんですか?笑
監督:僕の作品って23区でいうと"足立区"っぽいじゃないですか。あ、これはあれですよ、僕は足立区に住んでます!だから自分の住んでる街のことを言ってます!(※会場にいるかもしれない足立区民への配慮に会場からも笑い声)で、石原さとみって何ていうか…うーんと、港区の匂いがするじゃないですか笑 やっぱ石原さとみを足立区とか北千住の人にするのは出来ないなっていうか。なのでとにかくこの作品では港区の匂いを消して消して"石原さとみの区を下げる"っていうことを頑張りました!笑(※会場から笑い声)

〜ここからは一般参加者からの質問コーナー〜

参加者:吉田監督の作品は、どの作品もなるべく多くの人の多面的な感情を見せようとしているように思えるんですが、その一方で自分は他人を完全に理解するのは難しいと思っていて、監督は他の人のことをどのように見ているんですか。
監督:子供の頃から「うわー、あの人の今の癖が嫌いだなー!」とか「あいつ嫌なヤツだのー!」とか、悪意から始まる見方のほうが多かった。だから些細なことでも親切にされたり、人の温かさを感じたときには、余計にぐっとくる時があって。わかりやすい自己犠牲はぺってツバ吐きたくなるけど、些細なことにはぐっとくる。飲み会とかでも帰り道で誰かの良くなかったことをメモったりして、あいつ嫌だなーって思いながらメモしてることが多い。そういうところが作品に反映されていると思います。

参加者:この作品にはドキュメンタリーのような、圧倒的なリアリティを感じた。特に被害者であるにも関わらずネットなどで匿名で叩かれてしまうところとか。監督がこのテーマを選んだ理由みたいなものをお聞かせいただければと思います。
監督:多分SNSへの気持ち悪さは、みんな思ってると思うんですよね。僕は基本的にSNSはやってないんですけど一応アカウントは持ってて。見る専用のものとなんか下らない駄洒落をひたすらつぶやいてるやつと笑 なるべくSNSには触れないようにしてるけどSNSを覗きにいくことはある。で、思うのが、人間の想像力には限界があるってこと。そんなに簡単に人の気持ちは分らないんですよね。例えば、親友が振られて悲しんでても同じ気持ちまでは持っていけない。SNSもそうで"これを書いたら誰かが傷つくかもしれない"という想像力が足りてない。だだ、そこで思うのは、例えばこの映画でいえば「子どもがいなくなった」という情報に対して、全然手伝わなくてもいいから"せめて邪魔だけはしないでくれ"という気持ちを伝えたかった。

参加者:どの役者さんも演技がすごくて、それぞれの方を起用した経緯をお伺いしたいです。
監督:僕のなかで石原さとみはドラマの人、青木さんも中村さんも映画にももちろん出てるけどドラマの人っていう感じがあって。そうすると俺がやりたくない華やかな感じになっちゃうから、それ以上は増やしたくないなってことでその3人までのキャスティングにして、森優作(※石原さとみの弟役)や、カトウシンスケ(※弟の先輩役)とか、ユーロ(=ユーロスペース)で流れてそうな人っていうか、k'sシネマでやってそうな人たち(※注:新宿にあるミニシアター)を入れて、石原さとみをちょっとずつ下げていくっていうのをやりました。この作品のなかに出てきた怒鳴り合っている通行人(※注:主人公の物語とは関係なくエキストラがよく怒鳴ってました)たちも、ちゃんとキャスティングして決めてて、足立区ぽさっていうか、そういうのも込みで石原さとみの区を下げていきました笑

参加者:吉田監督の作品は嫌なことへの解像度が高いと思っていて、これはご自身の想像?演出?どうやって作っているのか知りたいです。あとこのシーンを撮るのが大変だったというエピソードがあれば教えてください。
監督:大変だったことと嫌なことへの解像度は近いところにあって、マスコミが主人公(=石原さとみ)へロングインタビューするシーンは見せ場だし、石原さとみもたくさんの台詞を覚えなきゃだし、ちょっとしたことで心が崩れていくというか、とにかく大事なシーンですよね。で、あのシーンは、例えばインタビュー中にヘリコプターの音が入ってしまってインタビューをリテイクするという展開もありなんだけど、僕の場合は頭の中で"こんなリテイクは嫌だ"ていう大喜利が始まっちゃうんですよ笑。嫌なことに対して大喜利をするクセがあって、結果カメラマン役の人に「◯◯◯…?(※注:ここはネタバレになっちゃうので伏せ字にしました。公開後に一番下に種明かしします🙏)」を言わせることにした。この日、石原さとみが一生懸命台本覚えて気合い入れてきた現場で、たった一言、カメラマン役の人があの台詞を差し込むっていうのは役者として物凄い緊張すると思うんですよ。相手が長台詞だから絶対間違えちゃいけないし。なんなら石原さとみより緊張してたんじゃないかな。
もう一つ、大変だったこととしては、終盤の太陽の光を使った演出のシーン。これは地図とにらめっこして、これだという太陽や光の位置をピンポイントで探すのはとても大変でした。

参加者:吉田監督の作品は感情のギリギリを攻めた表現が多いと思ってきて、ただ、あまりギリギリを攻めすぎるとただの感情の殴り合いになってしまう気がして、監督はそのあたりのバランスをどうやって取っているんでしょうか。
監督:たまにあると思うんだけど、一つの作品の中で急に主人公の人柄が変わった?みたいなやつ。そういう感じにはならないように、脚本を書いてるときに一人でエチュードみたいにキャラクターの台詞を実際に演ってみたりします。そうすると"なんか今のやつ、気持ち悪いなぁ"て思ったりするので、それで直したり。端からみたら頭のおかしいやつに見えるかもしれないけど、そういう一人エチュードをして、主観だったり、客観だったり…こう引いて見たりして、一人の人物を掘り下げている。で、作品の途中でキャラクターが変わっちゃうようなのを避けるようにしてる。この方法が良いのか悪いのか分かんないけど、とりあえずこの世界でなんとかやっていけてるので自分にはこの方法が合ってるのかなと。

司会者:ちなみに、撮影現場で役者さんに「こういう感じで演じてほしい」と実際やってみせることはあるんですか?
監督:それはしないようにしてる。僕が言っちゃうと、その言い回しやニュアンスから演技が変わらなくなっちゃうから言わないようにしてる。やっぱり監督が言っちゃうとみんな演技がこっちに寄るからなるべく自由に演ってもらってる。衣装なんかも衣装さんからどんな服装が良いですか?て聞かれるけど、逆に「どう思う?」て聞くようにしてる。そうすると、自分が思ってたのと全然違うものとかが出てきたりするんだけど、そういうのも実際採用させてもらうし。役者でもスタッフでもなるべく監督自身の意見は仕舞っておくっていうか先に言わないようにしてる。

参加者:この作品のなかで、台詞をミュートにしているシーン(注:石原さとみ、中村倫也の順番でミュートのシーンが出てきます)が印象的でした。あえて台詞を聞こえないようにした理由というか狙いのようなものがあればお願いします。
監督:あれはミュートにはしてなくて、全然聞こえてても良いっちゃいいんだけど"何か言ってて気持ち悪い"ていうのを撮りたかった。僕なんかは他人の嫌だなーって思う行動とかを、気付いたら翌年自分がやってるなと思うことがあって"自分が軽蔑してる人間に自分がなってる"というのをやりたかった。聞こえない台詞もそうだし、石原さとみが頭をかきむしるシーンがあったと思うんだけど、後半には中村倫也が頭をかきむしるシーンがあって、嫌なところが他人に伝播してる感じを出したかった。

参加者:それぞれのキャラクターの職業がとても幅広くて、監督はどのタイミングでこのキャラクターはこの職業にしようと浮かんだのでしょうか。
監督:もともと前作『空白』の続編のような気持ちで撮ろうと思ってた。空白の撮影してるときにロケバスの前をたまたまミキサー車が通ってミキサー車いいなって思って、あと移動中のロケバスからみかん農園が見えてみかん農園も撮りたいよなぁって。『空白』の続編のつもりだったので、ほんとは古田新太が出てくるシーンも考えていたんですよ。漁業組合で青木崇高(※石原さとみの夫役)と喧嘩するシーンを入れようと思ってて「交通事故でいなくなったほうがツラい」「いきなり行方不明になったほうがツライい」て。でも『空白』の評判が良かったから続編をつくったように思われるのはヤダなって思い直して、舞台を沼津に変えて、今のかたちになった。もともと『空白』のロケ地が蒲郡だったから、蒲郡ベースで職業を作っていった感じです。

参加者:今回の作品は『空白』と地続きだとお伺いしましたが『空白』だけではなく、他の作品とも繋がっているように感じます。そのあたり何か意識していることはあるのでしょうか。
監督:進行中の映画で描ききれなかったものを次の作品で撮りたい、と思ってやってるから繋がってるっちゃ繋がってますね。僕の作品は大体居酒屋で揉めるっていうのが共通してますし笑 居酒屋での撮影が好きっていうのもありますけど最高なんですよね、今は禁煙してるけどタバコは吸えるし、飲み物あるし、太陽がどうとか関係なくて、撮影で人止めする必要もないしさ。居酒屋だけで映画撮りたいくらい笑 
あと石原さとみが駅前でチラシ配ってるシーンがあったと思うんだけど、おばちゃんが話しかけてくるところ。あれは前作『空白』で寺島しのぶがチラシを配ってたシーンと同じ場所だしカメラの構図も全く一緒。衣装もけっこう同じ色合いのものが多い。例えば何かをみて「誰々の映画っぽいよね」ていうのは、いくつかの作品で同じことをしなきゃそうはならないからさ、それが個性に繋がるのかなって。
※司会者からの合いの手で「監督はとても珍しい"喫煙するボクサー"ですもんね」って言われました。調べたら30年近くボクシングをやっていたようです。

参加者:本作を作るうえで何かモチーフにしたり、意識した作品があれば教えてください。
監督:前作の『空白』が劇場公開されたときに、youtubeのコメントか何かで「ラストシーンがシークレット・サンシャインかと思ったわ」てあって、その映画は僕も観たんだけど全然記憶になくって。でもたしかに2つともラストシーンは柔らかい光なので、記憶にはないけどどこかで脳裏にあったのかもしれない。今回でいうと『偽りなき者』ていうデンマーク映画があって、内容としては"幼女にイタズラしてないのに周りに信じてもらえない"ていうやつなんだど、それは少し意識というか要素は入ってると思う。

参加者:石原さとみはドラマのイメージがあったのですが、今回の作品では全然イメージが違うというか。あのうめき声とかは監督の演出でしょうか。また実際石原さとみと接して何かギャップというかびっくりさたことがあれば教えてください。
監督:演出っていうとあれだけど、石原さとみはやっぱり港区感があるっていうか、どうしても出てしまう華みたいなのを落とすところから始めましたね。僕が呑みに行くのはメニューが壁に貼ってあるようなお店が多いんだけど、そのなかにもつ焼き屋があって、そこがヤンママの巣窟なわけですよ。で、石原さとみにその話したら「行ってみたい」て言うから連れてって。彼女の場合、友だちもCAとか秘書とかそういう感じだから、ヤンママたちに囲わせたら「わぁ枝毛だ」「え!まゆげがない」とかすごい反応が良くて。で、どうやったらこういう髪がごごわごわな感じになるんだろうって話になったから、原宿の美容師さんに連れてって「どうやったら汚くなるのか」ていう相談をしました。みんな綺麗になりたくて行くところでどうやったら汚くなるのか相談したっていう笑 そしたらボディソープで洗えば髪が死ぬってことが分かって。でもボディソープじゃ全然指も通らないから何%かはシャンプー混ぜたりしてどうにか髪を傷ませて枝毛だらけにして。あとはー…あのぷるぷるした唇が嫌じゃん。なんかぷるッつやッて。そしたら「肌に合わないリップ持ってるから、それ毎日塗ります!」ていって撮影の日はガサガサな唇で登場して。なんかこの撮影が終わったあとにもともと髪は切る予定だったらしく、じゃあせっかくなら汚せるだけ汚そうって感じでした。

参加者:吉田監督の作品の撮り方が好きで、今回の作品もドキュメンタリーのように迫ってくる感じがしました。撮影監督はいつもタッグを組んでいる志田貴之さんだと思うんですが、今回志太さんとどういう打ち合わせがあったのかお聞きしたいです。
監督:今回の作品はカメラはほとんどハンディで撮ってて、固定カメラは4カットくらい。固定とハンディの使い分けは、主人公の気持ちの凪みたいなものを表せたらいいかなと思ってそうしました。空白のほうはハンディのみで撮ってますね。ハンディの場合だと生々しさがあるけどメジャー感は失われると思ってハンディを選んでる。あとは単にマイブームでハンディを選んでるところはあります。

参加者:撮り方についてお伺いしたくて、順撮りでしょうか。
監督:順撮りではないけど、撮影期間の後半にかけて盛り上がりのシーンを取るようにした。クランクインの一発目は石原さとみがSNSの書き込みを眺めながら「まだ酷いこと書かれてるんだけど。砂田さんに言ってくる…!」という比較的軽めのシーンなんだけど、もう石原さとみが涙ぽろぽろ流しながら演技して、物凄い気合い入ってるというか、肩の力入りすぎだから抑えて抑えてみたいな感じで。どうやら彼女は吉田組を勘違いしるみたいで、吉田組が物凄いきっちりドキュメンタリーのように撮ると思ってる節があって。そんなちゃんとしてないのに。みんな自由にやってるのに、物凄い肩をぶん回しながらきたからその辺を序盤で調整したりしたかな。

参加者:吉田監督の作品はシリアスな展開の流れのなかに照れ隠しでお笑いを入れてしまうというか、そういう一面もあると思います。空白はそれを封印していたと思い、今回はいくつか笑いの箇所があったと思うのですが、そのあたりのバランスはどのように調整されているのでしょうか。
監督:こういう事件は今までもあったしこれからも起こると思うと、苦しくなりすぎてしまうので、少し呼吸できる場面があっても良いのかなと思った。こっちは茶化してるつもりはないけど、それがギャグになっちゃうと、やっぱり観てる人から馬鹿にしてると思われては良くないから。でもふとした会話のときに何かの歌詞をぽろっと言っちゃうことはあると思ってて、たぶんみんなの頭の中にも浮かんだと思うんですよ、これ◯◯◯の歌詞じゃんって。だからこれはギャグじゃない、セーフ!セーフだ!って線引きしたりして。僕はついふざけてしまうクセがあるんだけど、だいぶそういう箇所をセーブして歯を食いしばってふざけるのを我慢しながら撮りました。

司会者:最後に一言どうぞ。
監督:たぶんデートでみるような作品ではないけど、たくさんの人に観てもらいたい作品です。少しでも世界が優しくなったら良いなと思います。今日はありがとうございました。

吉田監督の話がうますぎて会場も笑ったり拍手したりの盛り上がりでした!
さよこ

さよこ