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気狂いピエロ 2Kレストア版の8637のレビュー・感想・評価

気狂いピエロ 2Kレストア版(1965年製作の映画)
3.5
ネオンやテキスト、詩の引用。登場人物の思いとしての正当化もしないままゴダールの思想を映したような気もする。生録音ミュージカルで鼻歌感を感じる、劇伴が途切れるなど、継ぎ接ぎすぎるテンポ感を現代人がどう捉えるかによっても面白さが変わってくる。

中盤寝てしまった事もあるけど、誰?って奴の突然の登場が多すぎだし、明らかに撃たれてないし... だから二人のコミカルな会話や動きを楽しむべきだったのかも。
フェルディナンのことをピエロと呼ぶ人は一人しかいなかった。二人の駆け落ちと信頼の危うさ。

総じて難解だけど、フランス映画って代々このくらいのモヤモヤを感じさせるように作られているのかもしれないな。
しかし、自分が劇場まで行って観たかったものはこれだったのだ。
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