mii

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのmiiのレビュー・感想・評価

4.3
開眼せよ!とは このような事だったのね!
ウェストポーチしてたけどさ···あのご主人やるなぁ!

スーパーハイテンポに バカバカしさもあり
さらには 下ネタアイテムも投入ときて
こういう突っ込みどころのある作品 大好き♪
この転換の速さは 置いてけぼり食う方も多そうですね。

マルチバースに飛ぶ時の「お決まり」に わたしは笑いましたw
ミシェルヨーがとこまでやってくれちゃうのか!?期待もしちゃったり。
でも 麗しき彼女はやめといて〜!とほっとしたり。

毎日とてつもなく忙しくて 娘とまともに話す時間もままならないエヴリン。
娘の恋人との関係を認めない気持ちも
忙しくしてる風にかまけていましたね。
理解してくれない母親に対する嫌悪感を
多元宇宙にまで広げた 壮大な母娘喧嘩。
コインランドリーと税務署内の狭い設定なんですけどねw

カオスなこの世界表現は
娘の性格にも起因しているのかなとも思ったわ。
素直になれない 意地っ張り。
いらっしゃいますよね ストレートな言葉に照れて
遠回しに伝える人。
監督もこのタイプなのかなぁ?と思ったり。
今回 かなり遠くに飛ばして回り道をさせたけど
本質は あのご主人が仰っていました。

私たちは今 混沌とした世界で生きているのかもしれない。
きっと誰でも
あの時 違った選択をしたなら···
違う道を歩んでいたなら···
この世に別の自分で生まれてきたなら···
皆 このように思った事があるでしょう。

それぞれに人が抱えている悩みがあり
けれど あの石の存在ように考えてみたならば···
もっと大きくマルチバース的宇宙規模で考えてみたならば···
ちっぽけな悩みなのだと思えるのだよという側面もあり
加えて 真意は自分のごく近くにある事に落ち着き
開眼せよ!とは。
おバカ満載の中に 深いい〜がある作品ですな!

そして わたしはミシェル・ヨーのカンフーが見れてカンゲキ!
母親役である年代的にも 武術にしても
息の長いスキルを持つ彼女に最適な役柄だったな。
オスカー 彼女にあげてほしい。

キー・ホイ・クァンの頼りなさげな夫·カンフーが強い夫·イケメンな夫のギャップにもやられたわ。
これは 世の旦那様の忘れかけていた一面を思い起こさせてくれる
ザ·ファミリー映画であったね。
奥様たちは 開眼せねばならないね。

それにしても ダニエル·シャイナート監督は 下ネタ好きだなw
今回はかなり攻めてたけど
この辺りは作品賞に響くのだろうかw
mii

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